第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#44
FAREWELL CAUSATIONW〜Justice To Believe〜
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スティス》』の脅威に引き寄せられたか?
(お兄様……ッ!)
絡みつく霧がドレスの内側にまで侵蝕してきた刹那、
背後の死霊がピタリと動きを止め
血染めの獅子に双眸亡き照準を合わせる。
『LUGAッッ!?』
周囲を取り巻く霧に獅子は凄爪を揮うが如何に優れた武器で在ろうと、
拳で霧は叩けない、剣で霧は断ち切れない、銃で霧は貫けない、
極論すれば核でも霧は砕けない。
故に紅世屈指の王が一撃だろうと、この摂理の前には文字通りの霧散、
ナニをシても無駄無駄無駄。
『GAGUッ! GULUAAAAッッ!!』
“暴走状態” に在るスタンドに敵も味方も本体もない、
魂が入れ替わり別の生物へと成り代わった宿主にすら攻撃を仕掛ける滅裂さ、
罅割れた装甲その僅かな隙間から、否、厳密には鎧の強度も無視して
原子の空隙を縫い魔の霧がソラト本体を侵蝕する。
圧倒的な顕力だろうが伝説の宝具だろうが関係ない、
スタンド能力の前にスベテは平等、
極まれば何者だろうと異能が餌食と喰い潰される。
この僥倖とも云える千載一隅の好機、
遠隔で見据える紅蓮の双眸が見過ごす筈はない。
(何だが知らないケド兎に角勝った……! コレでオワリよ愛染兄妹……ッ!)
『炎 劾 星 吼 煉 灼 翔』
片手に創った自在法陣に凝縮された炎塊を叩き込んで威力を増大、
“閃熱” の砲撃と化しめて射出する凄絶焔儀。
魔の霧に囚われた双児を諸共に貫かんとするその様相は、
さながら灼色彗星の嚆矢が如し
(左腕は補助的な役割なので今の少女にも撃てる)
ピニオンを使った再生能力も即死させれば意味を成さない。
(ダメ……ッ!)
瞬間、少女にとっては突然に、スタンドにとっては必然に、死霊の霧が動いた。
暴走状態に在るスタンドへ迂闊に攻撃を加えるコト、
ソレが危険極まりない行為で有る事は
スタンドバトルに精通した者ならこの上もない常識である。
本来守護するべき本体に向かうパワーが自身に向かっているため、
己の存在を保持する能力は常軌を逸しているのだ。
故に。
ヴァグッッッッジュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァ
ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ――――――――――――――――――
―――――――――――――――ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!
相対比を無視して異常膨張を加え超密度と化した
霧の虚腕が、彗星の嚆矢を受け止めた。
ソラト、ティリエルを庇ったワケではない、
高集束エネルギーの接近にスタンドが勝手に反応しただけのコト。
シャナが事態を好機と視ずに 「観
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