暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1580話
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合軍には、凛とまともにやり合えるだけの交渉役はいなかった。
 いや、正確には探せばいるのかもしれないが、今回の交渉には間に合わなかったというのが正しいのか?
 ともあれ、経過はともかくとして襲撃で奪った金品は俺達シャドウミラーの報酬とする事が決まっている。
 勿論俺達が持っていても役に立たない物は連合軍に有料で引き取って貰う予定だ。
 例えば有価証券の類は、色々と手を尽くせば使い物にはなるのだろうが、手間を考えると連合軍に任せた方がいい。

「それは……まぁ、構いませんけど」

 サリィも今回の契約については既に上から聞いているのだろう。それ以上は特に何も言わずに引き下がる。
 俺達がどのくらいの金品を奪ってきたのか、その辺が気になってはいたんだろうが、それでも大人しく引き下がったのは、襲撃までの時間がないからか。
 勿論サリィがそれを聞きたがったのは、本人の下世話な趣味という訳ではなく、上から言われての事なんだろうが。

「話はもういいな? じゃあ、出撃の用意だ。デルマイユの屋敷は俺の工作でかなり混乱しているが……いや、だからこそ何かあった時すぐにでも対応出来るようにMS部隊は準備を整えていると考えてもいい」

 そう告げると、綾子と五飛はそれぞれに頷き、格納庫へと向かう。
 MSの整備は万端だったらしく、俺達はすぐに機体へと乗り込んでいく。
 自分のMSを他人に触らせるのをあまり好まない五飛だったが、整備に関してはそれなりにこっちに……正確には連邦軍から派遣されている整備員に任せてるんだよな。
 その辺りは一応信用しているらしい。
 そして機体を起動して格納庫のハッチから出ていく。
 ……MS輸送機が飛んでいる状況であれば、空中から一気に3機で屋敷に襲い掛かる事が出来るのだが、今の警戒している状況でMS輸送機がデルマイユの屋敷に向かえば、それこそ撃墜して下さいと言ってるようなものだ。
 そんな訳で、俺と綾子は空を飛び……五飛は歩いてデルマイユの屋敷まで向かう事になる。
 まぁ、歩いてと言ってもシェンロンガンダムの速度を考えれば、屋敷までは目と鼻の先……というのはちょっと言い過ぎかもしれないが、似たようなものなのは間違いない。
 実際、原作でもシェンロンガンダムは歩いて移動してたし。

「五飛、遅れるのはいいけど、遅ければ獲物は残っていないぞ」
『ここ程度の戦力に遅れを取る程未熟ではない』

 少し不機嫌そうな五飛の声。
 まぁ、今の時期のOZが使っているMSでは、シェンロンガンダムを相手にすればひとたまりもないだろうが。
 ただし、物量で攻めてくれば話は別だ。
 ……もっとも、デルマイユの屋敷ではあっても警護のMSとして派遣されている人員程度では、数も質もどうしようもないだろうが。
 これがM
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