ガンダムW
1580話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「機体を調べるのはいいけど、そっちだけに集中して出撃の準備を忘れないようにな」
そう告げ、格納庫を出て客室へと向かう。
この部隊は極めて小規模なので、当然ながら護衛の兵士などといったものはいない。
実際に戦場に出る、俺、綾子、五飛は十分な戦闘力を持っているし、MS輸送機に残るサリィもそれなりに高い戦闘力を持っている。
そう考えれば、部隊としての護衛力という意味では文句なく一級品と言ってもいいだろう。
そんな事を考えながら客室に入ると、まず真っ先に俺の方へ視線を向けたのは恋人の綾子……ではなく、五飛とサリィの2人だ。
「アクセル代表、無事だったんですね」
「ふん」
「だから言っただろう? アクセルならこの程度の事は訳もなく行えるって」
綾子の言葉に、五飛とサリィは何故か感心したような視線を向ける。
「俺としては、恋人にはもっと心配して欲しいんだけどな」
「あたしが心配しなくても、アクセルなら何があっても平気で戻ってくるだろ?」
そんな俺達のやり取りに、サリィと五飛はそれぞれ異なる反応を示す。
サリィは、特に気にした様子もないままだったが、五飛は微かに眉を顰めたのだ。
これは、別に五飛が綾子に対して恋心を抱いているから……という訳ではない。
単純に、サリィは俺が綾子以外に凛とも付き合っているというのを知ってはいるが、それに対して自分は口出しをしないといった態度を取っているのに対し、生真面目な五飛としては、俺が2人の女と同時に付き合っているのがあまり好ましくないのだろう。
……これで、もし俺が他にも10人以上の恋人がいると……それどころか同棲していると、更には毎晩の如く全員を抱いていると知ったら、どうなるんだろうな。
ふとそんな事を考えるが、今はそれどころではなかった事を思い出す。
「さて、それじゃあそろそろ出撃の準備に入るぞ。今ならデルマイユの屋敷は混乱してるからな。攻撃をするには絶好の機会だ」
「……そう言えば、アクセル代表。屋敷から金目の物を盗み出すと言ってましたけど、それらはどこにあるんです?」
サリィの口から出たのは、当然の疑問だった。
忍び込んで金目の物を奪ってきたという割りに、俺は特に何も持っているようには見えないのだから。
だが、まさか正直に空間倉庫の中にあると言う訳にもいかない。
「ああ、それなら別の場所に隠してきた。どのみち、この襲撃で得た財産は俺達に対する報酬として認められているんから、その辺は構わないだろう?」
本来なら当然連合軍側でデルマイユを始めとしたロームフェラ財団上層部の財産は得たかっただろう。
だが……俺達にとって幸いな事に、そして連合軍にとって不幸な事に……シャドウミラーの交渉役は凛だった。
そして連
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ