ガンプラ関ヶ原バトル 後編
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「けど、勝たせてもらう!ハイパーモード!! 」
アルケオニスガンダムは機体色が金色に染まり、ウイングガンダムゼロ炎参へと再び接近する。
ーーー−−
「結局負けたな」
「う゛っ…………」
ウイングガンダムゼロ炎参とのバトルは呆気なく終わり、時間として二分も持たなかったうえ、ガンプラ関ヶ原バトルも負けてしまった。
「お前は攻撃する前に考え過ぎなんだよ。だから攻撃が遅れる。もっと体全体で感じて行動しろ。昨日
ミトがやられそうになった時は、体が先に動いてたけどな」
確かに、防戦一方のバトルで反撃する暇が無かった。しようにも次の攻撃が襲いかかって、どうしても受けに回ってしまった。
そして、言われた通り昨日のは考えるより先に攻撃していた。
「けど、収穫があったようでよかったな。俺も久々に本気でバトル出来たし、一石二鳥だ」
「ああ…………けど、そう言うサオトメだって苦戦してたじゃねぇか」
「お前よりはマシだ。それに互角だったろ」
「嘘つけ」
笑いながら言うと、誰かがこちらに近づいてきたことに気づく。その方向へと視線を向けると、サングラスをした男、コウエン ユウセイだ。
「よう。さっきのバトルぶりだな。結局あのあと決着もつけられなかったし、次バトルする時は決着をつけようぜ」
「もちろんだ。俺も再戦を楽しみにしてるよ。…………ああそれと、さっきはコイツが世話になった」
そう言うと、サオトメは俺へと視線を向けた。ユウセイはサングラス越しに俺を見て、ほくそ笑んだ。
「どうやら、色々掴んだようだな。なら俺からも助言だ。お前のガンプラは、ファイターの精神により本来の性能が左右されやすい。意図的かどうかは分からんが、もっと自分を、そしてガンプラを信じろ。そうすりゃ、その想いにきっと応えてくれるさ」
「信じる事、か…………分かった」
「よし。じゃあ俺はそろそろ行く。また今度バトルしようぜ」
手をヒラヒラと振りながら、ユウセイは立ち去っていった。
「さて…………イチノセ達の方も指導がちょうど終わった頃だし、そろそろ帰るか」
「ああ」
ーーー−−
同時刻。ある場所にて……………
「首尾はどうだ? 」
「はい。大体半分が終わりました。しかし、時期が時期なもので、これからの作業に遅れが生じるかもしれません」
「ならその前に出来るだけ早く進めろ!いいな!? 」
「は、はい」
報告してきた男は返事をし、すぐに部屋から退室していった。
「…………あの時仕込んでみたものも、やはり妨害されたか。アイツはどこまで見透かしているつもりなんだ…………! 」
八つ
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