91部分:第十話 サガの力その八
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止めたのは今度はライネルだった。
「一人で出るには危険な相手のようだ」
「何っ!?」
「見ろ」
サガを見るように言った。
「今のジェミニを」
「あいつをかよ」
「そうだ」
わかっていたのであった。彼が今どうなっているのか。その小宇宙を感じて。
そして出て来た。全く無傷のサガが出て来たのを。サガは毅然とした顔で立っていたのだった。
「生きていたか、やはり」
「死ぬと思っていたわけではあるまい」
「確かにな」
ロジャーが彼に対して答えた。
「この程度で死ぬとはな。仮にも黄金聖闘士で最強とも言われる貴殿がな」
「最強かどうかはわからないが現に私は今ここにいる」
これがサガの返答だった。
「ただそれだけだ」
「そうか。では再び我等の攻撃を」
「一つ言っておく」
「むっ!?」
「貴様等の技は見せてもらった」
まずはこう告げるサガであった。
「今度は。私が技を見せる番だ」
「!?こいつ」
「来るな」
シロウとライネルはそれぞれサガの小宇宙が高まるのを感じていた。これまでになく大きな小宇宙を。まるで銀河そのもののような。
「来る・・・・・・この小宇宙は」
「いかん!」
エリシャもロジャーもまた言う。
「散れ!」
ロジャーが他の三人に告げた。
「来るぞ、ジェミニの攻撃が!」
「ちいっ!」
「受けてみよ、このサガの技」
サガが構えを取ってきていた。今まさにその技を放とうとしている。
「アナザーディメンション!」
今その技が放たれたのだった。遂に。四人を忽ち彼等が今まで見たこともない世界が包み込んだのだった。
第十話 完
2008・8・31
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