89部分:第十話 サガの力その六
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の様子は実に少年らしいものではあった。無鉄砲な趣があるのもまた事実であるが。
「それでこのシロウの技を止められるかってんだ」
「いや、待て」
今度はロジャーが出て来た。
「シロウ、やはりここはエリシャの言うことを聞け」
「ロジャー、あんたまで」
「そうだ、やはり気になる」
彼もまた言うのだった。その目はサガを見据えている。
「この男は。尋常ではない」
「じゃあどうするんだ?」
「ライネル」
「ああ」
ロジャーはここでライネルの名を呼んだ。ライネルはすぐにそれに応えて来た。
「行くぞ」
「うむ」
「何だよ、俺をさしおいて二人で行くのかよ」
「いや、違う」
むくれるシロウの言葉はすぐに否定するのだった。
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