光の剣
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ならどう!?」
全ての魔法を斬ることができる。それを聞いたシェリアは、負けじと黒い風を放ち敵の対応を見てみようとします。
「ふんっ」
物体があるわけではないのに、まるで竹でも斬るかのようにシェリアの魔法を斬ってしまうエーメさん。おかげで、二人に直撃するはずだった風は、その上下を通り過ぎていき、やがて消滅しました。
「あの剣ヤバイ!!」
「ヤバイのは剣だけじゃないよ!!」
カグラさんも魔法を弾いたりはしていたけど、斬るなんてしてた記憶がない。あまりの実力に驚いていると、彼女の後ろにいたローレさんが隙をついてきます。
「キャッ!!」
「シェリア!!」
足元に転がっていた小石を浮かせ攻撃を仕掛けてくる。あの人の魔法も、近くに物があればいくらでも扱うことができるし、私たちの攻撃は剣によって防がれてしまう。もしかしてこれって・・・
「大ピンチなんじゃないの?」
シリルside
ガンッ
ぶつかり合う水の剣と巨大ヌンチャク。その衝撃は凄まじかったらしく、周辺に風が巻き起こる。
「小さいのに結構力あるよな!!」
「小さいとか言うな!!」
売り言葉に買い言葉。敵の挑発を受けて鉤爪を打ち込んでみるが、さすがに反応がよく、当たりそうなギリギリのところで交わされてしまう。
「がら空きだぞ!!」
「ぐっ!!」
交わしてそのままヌンチャクの先で腹部を突いてくる。それに押されよろけると、チャンスと感じ取ったらしく、先の棒を持ち横に振るってくる。
「がっ!!」
その一撃は脇腹をキレイに撃ち抜き横に凪ぎ払われる。前回もそうだったけど、こいつには押される場面が多いなぁ、相性か?
「水竜の・・・咆哮!!」
でも、一度勝ってるわけだし負けるわけにはいかない。とにかく勢いで押して押して押しまくってやる!!
「これの対処は・・・」
向かってくるブレスを見たカラスは両端についている棒を合わせて握ると・・・
「こうすりゃいいのか!!」
ブレスの上部をそれで捉え、回転させるようにして軌道を変化させた。
「はい!?」
見たこともないような返し方に目が飛び出そうになる。イヤイヤイヤ、何今の対処法。あんなのうちのチート野郎でもやったことないよ!!
「ホレ!!」
驚いて呆然としている俺に向けて束ねていたうちの棒の一方を投じてくるカラス。これは避けると両方から攻撃できるチャンスを与えてしまう。ならば・・・
ガシッ
「掴むしかないよな!!」
避けちゃダメ、受けるのはもちろんダメ、それなら動きを見切って捉えるのが最善の選択だろう。運良く向こうとの距離は開いてるし、こ
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