光の剣
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危ない!!」
「きゃっ!!」
後ろから妙な音が聞こえ振り向くと、私たちに一直線に向かってくる岩が見えた。気付いていないシェリアを押し倒しギリギリで回避させると、その岩は敵であるローレさんの手にくっつきました。
「一度避けても意味ないよ」
どうやら彼女の魔法で岩が動いたらしく、驚かされている私たちは目を点にして岩を持っている状態の女性を見ています。
「次は当てるからね!!」
ローレさんはそう言うと、岩を持つ手をいまだに立ち上がれないでいる私たちに向けます。すると、投げた様子もないのに勝手に岩が、生き物のようにこちらへと向かってきました。
「「キャアアアアアアアア!!」」
私たちのブレスとほぼ同等のスピードで飛んできたそれを避けることができず、ダメージを受けてしまいます。これって、もしかしてカグラさんやライブラさんの扱う重力魔法と同じものでしょうか?
「ふふっ、どんどん行くよ!!」
私たちを中心に重力を変化させたようで、巨大な岩や木々がどんどん飛んできます。
「くっ・・・うぅ・・・」
「避けられない・・・」
私たちが交わそうとしても、自分たちが引き寄せる結果になっているがために全然意味がない。このままじゃ何もできずにやられちゃう・・・
「えぇい!!」
一体どうすればいいのか、何か手はないかと考えていると、隣にいる少女が突風を巻き起こします。それにより、向かってきていた岩などが押し戻され、周囲に飛び散ります。
「うわ!!なんて強引な・・・」
無理矢理に攻撃を跳ね返されたローレさんは再度攻撃を仕掛けようとします。
「天竜の翼撃!!」
しかし、それよりも早くこちらが攻撃を繰り出します。今相手は攻撃に意識を向けているはずだから、防御まで手が回らないはず。チャンスは今!!
「くだらん」
竜の翼のように伸びた風。それはショートヘアの女性に直撃する直前で、ポニーテールの女性の振るった光輝く剣によって斬り消されてしまいました。
「え・・・?」
突然のこと過ぎて何が起きたのか理解が追い付かなくなる。風を・・・魔法を物みたいに斬ったっていうの?
「私はこいつやお前たちのように魔導士ではない。だが、剣術には長けている」
光っている剣の先を向け鋭い視線を向けてくる。その様はまるでエルザさんやカグラさんと同じ、戦いに長けた剣士といった印象を与えました。
「この剣は如何なることも可能な“光の剣”。貴様らの魔法も、私には届かない」
私が戦ったイネスさんも、シェリアが戦ったマリキスさんも魔導士というより武器を扱う山賊よりのイメージを受けました。このエーメさんも、魔導士ではなく武器を使って戦闘する人と考えていいんだよね?
「だったら、これ
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