光の剣
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!!」
「「ぐっ!!」」
隙だらけの男たちに先制の飛び蹴りを放つ猫コンビ。その二人が退けると、後ろから姿を見せたのはすでに魔法陣を書き終えているちびっ子。
「ファイアー!!」
「「「「「あちぃぃぃぃぃぃ!!」」」」」
小さな家くらいしか燃え上がらせることができなそうなほどの炎だけど、山賊たちはなすすべなくやられており、横目で見てても呆気ないのがわかる。これなら向こうは楽勝だろうと、すんなり脇を通り抜けていき、二人の女性と見覚えのある一人の男の前に立つ。
「お前!!逃げるとかふざけるなよ!!」
「悪ぃ悪ぃ」
この間やっつけたはずだったのに、ケガを治してしまったばっかりに逃げられてしまい、またしても対峙しなければならなくなった。こんなことならあのまま木に縛り付けておくだけで良かったよ・・・本当にショック・・・
「もう一回お縄を頂戴してやるぜ!!」
「二度もヘマはしねぇよ」
お互いに負けられない理由がある。真っ先に戦闘の意志を示し合わせた俺たちは、他の四人から少しずつ距離を取り戦う準備をしていた。
ウェンディside
シリルが以前アイーアの街で戦ったうちの一人と戦うために少しずつ私たちから離れていく。それを見て私たちも敵がいつ来てもいいように構えを取ります。
「あれ?」
しかし、そんな私たちを見てショートヘアの女性が首を傾げます。どうしたんでしょうか?
「エーメ、こんな女の子たちが相手なの?」
ポニーテールの人は真剣な表情そのものなのに、ショートヘアの人は全くと言っていいほど緊張感がない。それどころか、私たちが相手と聞いて拍子抜けといったような感じです。
「油断するな、ローレ。見た目のわりに、二人とも魔力が高い」
「え!?この子たち魔導士なの!?」
初めて知りましたといったようなオーバーリアクションをするローレさん。なんでしょう、これから戦うはずなのに、すごく気合いが抜けていきます。
「でも皆可愛いなぁ、抱き締めちゃいたくなっちゃう♪」
「「「・・・」」」
なんかとある女性限定ギルドの少女を思い出すような発言に思わず全員の顔が強張る。すると、遠くから「俺は男だ!!」という少女のような叫び声が聞こえ、ますます苦笑いに拍車がかかる。
「まぁ、冗談はここまでにしておいて」
「冗談に聞こえないぞ」
話を置いておくような仕草を見せるローレさんに真顔に戻ったエーメさんが突っ込むが、彼女は何事もなかったかのように聞き流し、話を続ける。
「私の魔法で二人とも蹴散らしちゃおっと!!」
そう言った彼女は私たちに手を向けると、その手を表裏返すような仕草をする。
「!!
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