ガンダムW
1579話
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」
確認を求めてくる綾子に、頷きを返す。
「そうだな。隠密行動には自信がある」
影のゲートに、スキルの気配遮断。この2つがあれば、大抵はどうにかなる。
唯一の難点は、やっぱり監視カメラを始めとした機械の防犯装置だな。
ともあれ、それらの言葉に五飛とサリィはようやく納得し……俺は1人でデルマイユの屋敷に忍び込むことになる。
影のゲートから姿を現せば、そこは既にデルマイユの屋敷。
人と機械。その両方を使って防犯をしているのは、さすがと言えるだろう。
人だけならば見逃す事も、機械がフォローする。
予想外の行動に機械が反応しなくても、人がそれをフォローする。
そうして組み合わさった2つの監視や防犯は、普通なら屋敷に忍び込む事は出来ないだろう。
……影のゲートを使える俺のような例外を除いて、だが。
既にこの部屋に監視カメラやら赤外線の装置やらがないのは、スライムで確認済みだ。
ただ、こうして見る限りではこの部屋もそれなりに広いし、色々と芸術品のような物が幾つも置かれている。
デルマイユを褒めるとしたら、その趣味だろう。
典型的な成金の悪趣味な芸術品とかではなく、こうして見る限りだと、どの芸術品もセンスはいいように思える。
まぁ、俺には正確な判断は出来ないから、実はここにあるのが贋作だと言われても否定は出来ないのだが。
ちなみに、デルマイユの孫娘のドロシーは、自分が乗っている車やシャトル、バスといった代物を金色にしているので、趣味がいいとはちょっと言えない。
……そう考えれば、実はこのデルマイユの趣味の良さは例外なのか?
いや、この場合はドロシーの方こそ例外と考えるべきか。
ともあれ、俺がやるべき事はたった1つ。
この屋敷にある金目の物を、出来るだけ多く確保することだ。
贋作云々といった問題はあるかもしれないが、その時はそれでいい。
どのみち空間倉庫に入れておけば必要以上に場所を取る事もないのだから、その辺の心配はいらないし。
それに、贋作なら贋作で何かに使い道はある……と、思う。
プレゼントか何かとして、どこぞの馬鹿に送りつけるとか。
ともあれ、これらは手に入れておいて不都合となる事は何もないので、触った端から空間倉庫へと収納していく。
絵画、彫刻、銅像。それと、俺にはちょっと何なのか分からない……前衛芸術? とでも呼ぶべき代物。
ただ、ろくな警備がないこんな場所にしまいこまれているのを考えると、恐らくこれは贋作か……本物であっても、そこに価値はない物なんだろう。
もっとも、それはそれで構わないのだが。
次々に荷物を入れていき、部屋の中が何もない状態になったのを確認してから、小さく息を吐く。
……こういうのが、何もな
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