ガンダムW
1579話
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は間違ってはいない。間違ってはいないが、同時に俺には当て嵌まらないというのも事実だ。
何故なら、俺には空間倉庫という代物があるのだから。
ましてや、忍び込む時には絶対に見つからない影のゲートという手段がある。
もし連れて行くのであれば、それを知っている綾子以外にはいない。
だが……シャドウミラーというこの集団を纏め上げているのは、あくまでも俺の実力であり、それに続く綾子の実力だ。
今の連合軍が俺達を相手にして裏切るような真似をするとは思えないが、それでも絶対ではない。……それは、連合軍のこれまでの行いを見れば明らかだ。
勿論ノベンタ、ベンティ……強硬派のセプテムですら、俺達を裏切るとは思えない。
しかし、それ以外の者達にはノベンタ直轄であり、自分達の思い通りに動かせない割りに強力な……それこそ単機でガンダムに立ち向かい、それどころか3機のガンダムを相手に渡り合えるだけの能力を持つトールギスを操り、エアリーズを一瞬で撃破出来るトーラスカノンを持ったMSを操り、更には連合に――正確にはOZにだが――テロ行為を働いてきたガンダムすら所属しているのだ。
そのような戦力を自分達が自由に動かせないというのは、連合軍のお偉方にとっては絶対に許されるべきことではないのだろう。
そのような者達の手の者がこのMS輸送機の中に潜んでいないとも限らず、もしそうなった場合には綾子のような戦力が必要になる。
……まぁ、凛がいれば凛か綾子のどちらかを連れて行っても良かったのだが、いないのであれば無理に連れて行く必要はない。
だが、その辺りの説明を大っぴらに口には出来ない以上、こちらとしては適当に誤魔化さざるを得ない。
「本当に、アクセル代表だけで大丈夫なのですか?」
「ああ、問題ない」
心配そうなサリィにそう言葉を返し、どこか訝しげに俺を見ている五飛の視線も流して綾子に視線を向ける。
「ま、アクセルが大丈夫だって言うんなら大丈夫なんでしょ」
しかし、視線を向けられた綾子はあっさりと告げる。
聖杯戦争で俺と共に戦った綾子は、当然その能力を知っている。
それこそ、この世界の人間が俺に危害を加えられるとは全く思っていなかった。
「アクセルがどれだけの実力を持っているのかは……五飛は分かってるだろう?」
そう言われれば、つい昨日俺に手も足も出ず負けてしまった五飛としては、何を言える筈もない。
「けど、実際の戦闘力と隠密行動というのは別でしょう?」
五飛の代わりに口を出してきたのは、サリィ。
隠密行動という意味では、何気にサリィもその能力は高い。
原作でもOZの基地に忍び込んだりとかしていたしな。
「アクセルは生身の戦闘力だけじゃなく、隠密行動に関しても全く問題ないぞ。なぁ?
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