第三十八話 忍び寄る悪その四
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「コーヒーもいいから」
「海自さんは」
「そちらも名物だからね」
「じゃあコーヒーも飲んできます」
「カレーの後はね」
たらふく食べた後はというのだ。
「それなんだよ」
「確かインドでは」
「そう、紅茶だよ」
カレーの後はだ。
「それにカレーじゃなくてね」
「カリーですね」
「そう、カリーになるんだ」
「元々はその呼び方でしたね」
「それがカレーになったんだ」
「カレーライスにですね」
「そうだよ、じゃあそのカレーライスをね」
岡島も笑顔で話す。
「食べてきたらいいよ」
「自衛隊の基地で」
「自衛隊の食べものを食べることもね」
それもまた、というのだ。
「自衛隊を知ることだから」
「いいことですね」
「無闇に嫌うんじゃなくて」
「まずは知ることですか」
「実際に中に入って勉強をしてね」
つまりフィールドワークだ、現地に赴いてその目で見て学ぶ。学問においては避けてはならない学び方だ。
「そして知ることだよ」
「それがいいことですね」
「そうだよ、戦争反対とか言っても」
そのプロ市民や日教組の教師達の様にだ。
「何もならないからね」
「それで戦争はなくならないですね」
「そう、むしろ何も知らないことこそが」
「問題なんですね」
「自衛隊についてもそうだよ」
「僕もそう言われました、八条グループは自衛隊と関わりがあるので」
自衛隊に商品を入れているからだ。
「自衛隊についても教えてもらいました」
「八条学園でだね」
「はい、よく」
「そうした学校があるのは貴重だよ、酷い奴になると」
そのプロ市民や教師でだ。
「もう無茶苦茶言うからね」
「徴兵制復活とかですね」
「絶対にならないから」
岡島は徴兵制復活の可能性を完全に否定した。
「最近また言う政治家が出だしたけれど」
「昔もいたんですか」
「そうだったんだ、馬鹿な政治家がね」
政治家といっても色々であるがだ、中には愚かな政治家もいるのだ。
「何も知らないでいたのかどっかから入れ知恵されたか」
「そうしたことを言ってたんですね」
「教え子を戦場に送るなとかね」
「徴兵制は」
「今は軍隊そんなに数いらないから」
技術の進歩がそうさせた、確かに数は必要であるがそれでも第二次世界大戦当時の様に多大な兵力は不要になっているのだ。
「兵器を使いこなすプロが多く必要でね」
「プロですか」
「専門職のね、徴兵だと二年か三年だから」
兵隊でいる期間はだ、その二年か三年で後は社会に復帰だ。
「それじゃあ意味がないからね」
「必要なのはずっと働いてくれる人ですか」
「自衛隊、そして軍隊でね」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
「徴兵制復活はないですか」
「ないよ、そもそも
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