第十幕その七
[8]前話 [2]次話
「自衛隊のヘリコプターも沖縄をよく飛んでいますよ」
「海難事故の時は」
「すぐに来てくれます」
「有り難いことですね」
「僕もそう思います、では」
「これからですね」
「森に行きましょう」
「ヒヤン達のいる」
その生息場所である森に向かいました、その森に入るとです。先生はふとでした。
森の中に一匹の小さな黒い兎を見て笑顔になりました。
「僕は本当に運がいいね」
「あの兎ってまさか」
「あの噂の」
「アマミノクロウサギ?」
「あの兎が」
「物凄く珍しいっていう」
「その兎?」
「そうだよ、あの兎はね」
森の木々の中を歩いているのが見えます、先生はその兎を見ながらそのうえで動物の皆にお話をします。
「あの噂のね」
「天然記念物っていう」
「あの兎なんだね」
「そうだよ、ヒヤンだけでなくね」
先生は感動すらしています。
「あのウサギまで見られるなんて」
「凄いね」
「確かにね」
「僕達も運がいいね」
「ここで見られるなんてね」
「本当に運がいいよ」
またこう言った先生でした。
「僕達はね」
「ううん、神様の配慮かな」
「神様が僕達に見せてくれたのかな」
「そうかな」
「やっぱりね」
「そう思うよ、あのウサギもね」
アマミノクロウサギもというのです。
「大事にしないといけないと」
「何か沖縄って」
ガブガブは先生の今の言葉を聞いて言いました。
「そうした動物多いわね」
「そういえばそうだね」
トートーはガブガブのその言葉に頷きました。
「ハイにしろヒヤンにしても」
「イリオモテヤマネコっていうヤマネコも」
ポリネシアはこの生きものの名前も出しました。
「いるし」
「何かとね」
「多いわね」
チープサイドの家族が言う生きものは。
「鳥も蛇も哺乳類も」
「何かと」
「考えてみるとハブもだし」
ホワイティは沖縄というと本当によく出て来る蛇のことを思い出しました。
「沖縄独特の蛇だし」
「ヤンバルクイナもだったね」
ジップはこの鳥について言及しました。
「沖縄だけにしかいないね」
「そうした生きものが多い場所ってことだけれど」
チーチーも考えるお顔になっています。
「本当に一杯いるね」
「蛇も鳥も兎も山猫も」
ダブダブは全部一括りにして言いました。
「沖縄は他の場所にいない生きものが多いね」
「そう考えると凄い場所だね」
老馬もアマミノクロウサギを見ています、今丁度森の茂みの中に消えようとしています。
「沖縄は」
「珍しい生きものも一杯いる」
「そうした場所でもあるんだね」
オシツオサレツは今も二つの頭でお話をします。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ