夏休み編
夏休み 前編
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心せい。お主はこれじゃ」
そう言うと、イチヨウさんは将棋を取り出してきた。
「お主は頭が回ると聞いておったし、戦術士でもあるそうじゃないか。その実力、これで測らせてもらうぞ? 」
「え?将棋で? 」
「なんじゃ?ルールを知らんのか? 」
「いや知ってますけど…………一応得意ですし」
「ならいいじゃろ。さっさと始めるぞ」
「わ、分かりました」
「セーヤ……頑張って」
「頑張る! 」
「…………単純じゃのう」
ーーー−−
「……………………」
道場の床の上で、ボロボロの状態で大の字になって倒れる。くそっ!一発も入れられなかった!
「とりあえず、午前はこんなもんにするか。飯食ったら午後のメニューに行くぞ」
スマホを操作し終わり、ポケットに入れて俺に声をかけてきた。
「なんで片手でそんなに強ぇんだよ? 」
「大人だからだろ」
「そういうんじゃねぇよ」
「まあ鍛えてるからな。あと、お前が大振りのおかげで対処しやすいし。まっ、最後の方は少し良くなってきたけどな」
「そうかよ…………」
上体を起こし、天井を見上げる。他の皆は、まともに特訓してんのか?ハルカゼの人選だし、まともな奴なんていねぇと思うけど。
「て、そういえばなんで剣道なんだよ?ガンプラバトルはどこいったんだよ? 」
「ん?なんだ不満か? 」
「あたりめぇだろ。最初から竹刀を渡されては有無を言わさずに素振りさせやがって…………」
愚痴るように言うと、鼻で笑われた。
「まあ最初はそんなもんだ。俺も昔やらされたしな」
「そうなのか? 」
「ああ。俺の場合、剣道で全国三連覇を果たしたのが相手だったけどな」
なんだそのチートは?よくやろうと思ったな。
「実際何時間もかけてようやく一本取れた程度だ。俺もお前みたいに疑問を持ちながらやってたし、別に責めはしない。
けど、意味を探れ。考えるんだ。トウイからも言われてるんだろ?自分で考えろって」
「………………はあ。分かったよ。で、昼飯はサオトメの奢りなのか? 」
「そうだ。何か食いたい物とかあるか? 」
「闇鍋以外だったらなんでもいい」
「なんで闇鍋が出てくるんだよ…………じゃあ、ファミレスに行くか」
ーーー−−
昼飯を食べ終え、再び道場に戻る…………と思いきや、天之川学園へと着いた。
「午後はお前の望み通り、ガンプラバトルだ。アルケオニスは預かってるだろ? 」
「あ、ああ。けど急だな。相手はサオトメがすんのか? 」
「いや、俺じゃない。対戦相手は別には呼んであるから、そいつらと戦
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