夏休み編
夏休み 前編
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んねヒメラギ。オノとミサカはいつもあの調子だから」
「だ、大丈夫ッス…………」
「けどオノの言う通り、君は忍耐力を身に付ける必要がある。試合のログを見せてもらったけど、ヒメラギは防御、サポート重視に立ち回っていた。
それを更に活かすために、君自身にも忍耐力をつけてもらいたい」
「それと忍耐力が何で関係あんスか? 」
「それは自分で考えさせてと、ハルカゼから言われてるからね。残念だけど教えられないよ」
「そうスか…………」
「ぎゃああああ! 」
叫び声が聞こえた方へと視線を向けると、オノさんの顔に目掛けてミサカさんの蹴りが入っていた。
「…………ハルカゼコーチ。人選ミスってるんじゃねーのか? 」
ーーー−−
「…………えっと。ここ、よね? 」
資料にある行き先へと辿り着くと、目の前にはガンプラとは無縁の、しかも明らかに関係の無さそうな場所に来ていた。
「なんで保育園…………? 」
資料へと目を落とし、住所と保育園を交互に見る。間違ってはないのよね…………。
「あなたが今日から修行する人……? 」
保育園の入り口からは、可愛らしい女の人が声をかけてきた。
「えっと…………多分、そうですけど…………ここで合ってるんですか? 」
「うん………合ってる……」
なんか口数の少ないの人ね…………。
「アマネ マヒルさんで合ってる……? 」
「あ、はい。アマネ マヒルです。あなたは? 」
「ハルカゼ ミサキ…………今日からあなたを指導するから、よろしく……」
「はい。よろしくお願いしま……………ってちょっと待ってください。ハルカゼ………?もしかしてあなたって………」
「うん………結婚してる……」
左手の薬指にある指輪を見せながら言われ、思わずええっ!?と叫んでしまった。こ、この人が、コーチの奥さん!?
「な、なんでコーチと………? 」
「……………かっこよかったから……」
頬を少し赤く染め、笑いながら答えた。
かっこよかったから?コーチが?いったい何があったらそんな場面に出くわすのかしら?私みたいに誘拐されたとか?カグラ君みたいに助けようとしたとか?
ってちょっと待って。その理屈だと、私がカグラ君に惚れてるということになる。うん、間違ってもそれはないわね。絶対ないわね。
「………………とりあえず、中に入って……」
思考の海から引き戻すように、ミサキさんは声をかけてきた。よ、よかった…………これ以上は頭がこんからがるところだった………。
ーーー−−
「筋はいいな。けど、まだまだ甘ぇ! 」
「ちっ! 」
次々に
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