第十幕その十
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「レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ホワイト、ブラック、グレー、パープル、バイオレット、ブラス、カッパー、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナっているの」
「身体、鱗の色がそれぞれ違うのね」
「そうよ、住んでいる場所と吐く息も違うのよ」
ビリーナはナターシャにさらにお話しました。
「それもね」
「そうなのね」
「レッドは炎、ブルーは雷、グリーンはガス、イエローは光よ」
「本当にそれぞれ違うのね」
「ホワイトは吹雪、ブラックは酸、グレーは触れると石になるガス、パープルは触れるとアメジストになるガスでね」
「ガスもあるのね」
「そうよ、バイオレットは動きを止める液、ブラスは溶岩、カッパーは砂嵐、ブロンズは衝撃波でシルバーは音を吐くの」
さらにお話するビリーナでした。
「それでゴールドとプラチナは全ての息を吐けるの」
「その二種類は特別なの」
「ドラゴンの中でも強くてね」
「全ての息が吐けるのね」
「そう、けれどオズの国のドラゴンは皆温厚だから」
「会っても心配無用ね」
「このことは安心してね」
ドラゴンに襲われる心配はいらないというのです。
「安心してね」
「わかったわ」
「頭もいいしね」
「普通に色々なことを知ってるのよ」
トロットもドラゴンについてお話します。
「それで言葉も上手だしね」
「それは他の世界のドラゴンとも一緒ですね」
「そうでしょ、色々な世界の」
「はい、ただオズの国のドラゴンは温厚ですね」
「だからお付き合いしても大丈夫よ」
「そのことを聞いて安心しました」
「それでオズの国のドラゴンで一番偉いのは」
ビリーナはそのドラゴンのお話もしました。
「青龍よ」
「あの龍ですね」
「オズの国の方角の一つを司るだけにね」
「強いんですね」
「そう、かなりね」
「ドラゴン達の王様ですか」
「そう言ってもいいの」
青龍はというのです。
「まさにね」
「やっぱり青龍は違うんですね」
「青龍と朱雀、玄武と白虎それに麒麟ね」
この五匹の神獣達はというのです。
「彼等はオズの国で最も素晴らしい獣達よ」
「獣の神様みたいなものですね」
「言うならばね」
「だから身体も大きくて」
「力も凄いのよ」
「あの人達は見たことがあったけれど」
ナターシャ達にしてもです、以前の冒険で。
「偉大な獣達ね」
「だから青龍もドラゴンの王様なの」
「そうなっているのね」
「ちなみに私達鶏の王様は朱雀様よ」
この神獣だというのです。
「それはわかるわね」
「ええ、鳥だからね」
「鳥は皆朱雀様に守られているの」
オズの国の鳥達はです。
「とても偉大な方よ」
「鳥達にとって」
「そうよ、私は鶏の女王様だけれど」
「朱雀はその貴女の王様ね」
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