第67話 微妙
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ウチョだ」
「ふふ、そうですわね。婚后さんそちらに行きましたわよ」
「そ、そうですわね!.......なぜにわたくしがこんな事を?」
「すみません.......付き合わせてしまいまして」
「一体どんな関係ですの?あの殿方とは」
婚后がサソリを見ながら不審そうな目線を飛ばした。
「サソリさんですわ。ああ見えてもかなり頼りになりますわよ」
「さそり?そうですの?な、ならわたくしの派閥に入れてあげなくもないですわ」
「......そ、それですわ!」
「は、はい?!」
急に大きな声を出した泡浮に婚后がビクッと身体を飛び上がらせた。
「派閥ですわ!サソリさんの為の派閥を作れば良いのですわ!ありがとうごさいます!」
「は、はあ??」
釈然としない婚后は口を尖らせているが傍にいる泡浮は指先を合わせて嬉しそうに微笑んでいた。
サソリと御坂は今回の話を進めているようだ。
「妙な連中から指定された場所が此処だったんだよ」
「あの時に渡された封筒?」
「そうだ」
「何で常盤台?あ、何か飲む?」
御坂が自販機を前にして財布を取り出して小銭を入れ始める。
「知らん」
「学校までサソリさんとご一緒出来るなんて幸せですわ〜」
「離れなさいですわ!」
ベンチで力無く座っているサソリの両隣に湾内と白井が陣取って互いに目で火花を散らしている。
するとそこへ......
「いつの間にかモテモテになったものだな。では私が頂く」
「妙なトラブルばっかり起こさ......!?」
白衣姿の木山がさも当たり前のようにやって来て御坂が入れた小銭を無駄にする事なくコーヒーの缶を買い、取り出した。
グイッと軽く飲んでいくが、あまりにも突然の登場に御坂は口をアングリと開ける。
「な、何で?」
「ん?まあ、軽く保釈された。監視されてはいるが」
コーヒーを飲みながら後ろを指差すと丸眼鏡を掛けた白衣の少女が立っていた。
「どうもです〜」
丸眼鏡のズレを直しながら、お煎餅を食べている白衣の少女がピースをする。
「ん?何処かで会ったか?
サソリは首を傾げて疑問符を浮かべた。
何処かで聞いたことがあるような声だな
「ゲフンゲフン!?い、いえはずめてだと思うずらよ〜」
大きく咳払いをしながら、何故か訛り全開の話し言葉になり更に不信感が強くなった。
「.......」
黙って見続けるサソリに丸眼鏡の少女は冷や汗をダラダラとかきながら、指でクルクル円を描く動作をしている。
「何だ知り合いか?そんなに訛っていたかな」
木山が訊いてくるが。
「どんでもねぇーだぁ!オラん所だとこれが普通でごわす」
ごわすって......
もはや訛りなのかどうか怪しくなって来た。
「あっ!サソリ様でござるな!今日は貴方も身体
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