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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第67話 微妙
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い、妹達計画を壊滅させて死んだと思っていたミサカを人形『フウエイ』として生き永らえさせた事を。

全ての事に関わり口が悪く文句ばかり言うサソリだが、最後はなんだかんだで頼りになるサソリに助けて貰ってばかりと気付く。
「そうですわね。わたくし達もサソリさんに頼り切りですので」
シュンと自分の力の無さを痛感し落ち込む湾内に泡浮が優しく肩を抱き抱えた。
「何とかわたくし達でも助ける事が出来れば良いのですが」
「そうよね。アイツ......今後もこんな無茶苦茶な事を続けるのかしら」
「......」
更衣室の空気がどんより重くなり溜息を漏らす。

サソリさんを助けたい.......
その共通する目的がこの4人の中で芽生えた。
ん?
どこかで言った覚えがあるような?

御坂が半袖半ズボンの体操着に着替え終わるとカバンの中から携帯のバイブ音が響いて、チャックを開けた。
中身の携帯を取り出すと画面の表示に予期せぬ人物からの着信が入っていて......
「!?サソリ!っとと」
驚き過ぎて手を滑らせて携帯を落としそうになるが身体能力で床スレスレでキャッチをした。
「!?サソリさんから!」
場の雰囲気が変わり御坂を始め4人に緊張が走る。

通話ボタンを押すと何やら誰かと言い争っている風な音が聞こえてきた。
「も、もしもし?」
『なぜ......いるんですの?』
『うるせー......今知り合いに連絡取るか......ていろ」
『パパ......変わったよ』

予想だがトラブルに巻き込まれている事は何となく確信した。
『ん?』
「サソリ?」
『やっとか、面倒な奴に捕まったから来てくれ』
「来てくれってアンタ今何処にいるのよ?」
『お前らの学舎の正門にいる』
「はぁ!?何で?」
『良く知らねぇが、呼び出されたんだよ。なんか身体計測しろって』
「せ、正門ね!ちょっと待ってなさい!」
再びサソリの近くにいるであろうクレーマーの方が難癖を付け始める。
『ああ』
『その......電話相手......怪しいですわ』
『今から来るから......待ってろ!』
『パパ〜。フウエイ遊びに行っていーい?』
『ダメだ!待ってろ』
『えぇー』

「フウエイちゃんも居るの?」
『まあな、早く来てくれ』
プツンと電話が切れたがサソリの方はてんやわんやになっているようで暫く沈黙が更衣室を支配した。

「サソリさんがピンチですわ!」
パァーッと笑顔になった湾内がピンクの下着姿のままクラウチングスタートを切るように走り出して更衣室の外に出ようとするが白井がテレポートしてブラジャーの背面にあるホック部を掴んで強引に引き止めた。
「ちょっと待ちなさいですわ」
「縮みますわぁぁ!せっかくサソリさんに捧げる胸が」

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