第67話 微妙
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顔をしながら黒猫の身体をナデナデしていた。
横になりながら麦野は妙な瞳をした男が最後に放った言葉を思い出していた。
エラーの痛みを知れ
どういう意味かしらねぇ〜?
学園都市に怨みでもある連中の仕業かしら
たくさん居過ぎて絞り込めないわね
******
理路整然とロッカーが並んだ更衣室で身体計測に臨むべく御坂と白井、湾内と泡浮が体操着に着替えていた。
少しでも上のランクを目指す為、前の自分を超える為に御坂が気合いを入れるように自分で自分の頬をパシッと叩いた。
カチャリとロッカーを開けて、制服を脱ぎ始める。
「派閥ですの?」
履いていたスカートのホックを外し、下に下げながら白井が眉間に皺を寄せてあからさまに不快そうな顔をした。
「はい。その婚后さんが作ると仰ってましたわ」
「これだから世間知らずのお嬢様は......全くですわね」
「そういえば御坂さんはお作りにならないのですか?御坂さんなら素晴らしい派閥になると思いますが」
「んー、あたしはそういうのに興味がないわね」
「お姉様ともなれば学園都市を征服してしまいそうですわね」
白井がワイシャツ姿になりボタンを外した御坂に抱き着いた。
「コラ!ドサクサに紛れて抱きつくな!」
「恒例の親睦ですのに」
ポカンと白井の頭を小突く。
「恒例にせんでよろしい!そういえばサソリの事なんだけど」
湾内の耳がダンボの耳のように巨大化して敏感に『サソリ』の単語を入力されるとサッと御坂の前に移動して腕を掴んで鬼気迫る表情で御坂を見上げた。
「さ、サソリさんがどうかなさいましたか?」
「わ、湾内さん!近い近いって」
「一々取り乱してみっともないですわよ」
白井が舌打ちをしながら呆れたように言い放った。
「まあまあ。それでサソリさんがどうかなさいましたか?」
「いや、最近かなり無理をし過ぎたみたいで体調悪いみたい」
「「「そうなんですの!?」」」
湾内が上着を脱いで淡いピンクのブラを露わにしながら飛び上がり、白井と何故か泡浮も下着姿で驚きの表情で御坂に詰め寄った。
「だ、大丈夫なのでしょうか?」
「最近お見かけにならないのはそれが原因ですの?」
「サソリさんに何かありましたら......わたくし」
「お、落ち着いて!本人が大丈夫って言っているから大丈夫だとは思うけど......出会った頃から無茶しっぱなしだからね」
白井はレベルアッパーで驚異的に能力値を伸ばした不良に絡まれていた所を助けられて。
そのままレベルアッパー事件を収束させて人を嘲笑いながらボロボロの姿を想い出し。
湾内はまだ男性に慣れていない頃に絡まれた不良から助けてくれたり、乱暴にされそうになった所を間一髪で助けに来てくれたサソリを。
御坂は共に闘
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