宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 5
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
くはないがな。島、ケツは気にするな」
「「了解」」
「敵艦より魚雷が発射されました。数は4」
「ほっとけ!!どうせこの距離なら自壊する」
オレの予想通り魚雷はヤマトとガミラス艦の中間あたりで誤爆する。
「馬鹿め。焦りやがって」
「前方、イレギュラーが発生。避けきれません!!」
「波動砲で薙ぎ払うぞ!!チャージ完了後、ギリギリまで引きつけてから撃て。イレギュラーの影響がひどくなるポイントを算出、古代に回せ。波動砲発射後、機関全開で突き進め。多少の負担は許容範囲だ」
「ガミラス艦、さらに接近。砲撃、来ます」
「無視しろ。輸送艦の砲と乗組員の練度で簡単に当たるものか。まぐれ当たりは怖いからお祈りを忘れるな」
微妙なチキンレースを続けながら波動砲発射位置まで辿り着き、波動砲がコロナを薙ぎ払う。
「機関全開!!サウナから抜け出すぞ!!」
後方のガミラス艦がコロナに撒かれて溶け落ちる様を見ながらグリーゼ581から抜け出すことに成功する。
「第1警戒態勢に移行。艦内温度が下がり次第、各機能の点検・修理に移れ。報告はオレまで回せ」
「高温の影響でコンピュータの故障も考えられます。オーバーホールのつもりで確認してください」
「優先順位は生命維持装置、機関関係とレーダー関係、武装と波動防壁、装甲の順だ」
や〜れやれ、これでまた山を一つ越えたか。後、いくつの山があることやら。
「瀬川君、会議の結果を簡潔に頼むよ」
「機械同士の交流によって情報を引き出すそうです。副長はガミロイドの報告を受けておられるのでしたか?」
「ガミラスが地球と同じ数学と物理学を扱うって奴だろう」
「そうです。それを利用してアナライザーを仲間だと思わせるようです」
「中々ユーモアで面白い発想だな。アナライザーには出来るだけ時間を取らせてやれ。技術科にはアナライザーとガミロイドのメンテを最優先にするように命令を出してくれ。人類史上初の心が芽生える瞬間が観測できるかもしれんぞ」
「楽しそうですね、副長」
「映画が現実になるってワクワクしない?ただでさえ宇宙人とのファーストコンタクトに大失敗、いや、映画的には普通の流れか」
「不謹慎じゃないですか、副長」
「岬君、おっさんになるとな、その程度のことを気にしなくなるんだよ。とっくの昔に三十路過ぎた独身のおっさんなんてこんなものよ」
「資産無し、貯金無し、親族無し、直属の上司はともかく上層部からの受けはあまり良くなく、階級と能力だけはある34歳バツイチ独身。並べてみるとヒドイですね、副長。離婚ではなく死別なのがまだましといったところですか」
瀬川君がオレのプロフィールを淡々と述べると艦橋
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ