第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜代償〜
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がハッ・・・!?」
ティアナの言葉と息がそこで突然つまる。
足が浮き、苦しそうにそれを両手で掴んだ。
その理由ははっきりしている。
ティアナの首を、蒔風が片手で締め上げ、持ち上げていたからだ。
「俺がこの力を望んで手に入れただと?ああそうさ、確かにオレは自ら「鍵」に手を伸ばした。だけどな、そんなことになった理由を、お前は知ってんのか?あの状況を、お前は望むってのかよ!!?あんなものがお望みだってんなら、今すぐにでも見せてやろうか!!!割れる空、ひびの入った空間、倒れる友に、崩壊する世界!!!!!!そんなのが望みか!?力のために、あの光景を望むだなんて・・・・言うんじゃない・・・・!!!!ああ、この力はすごいさ、得られてオレも得をした。でも・・・・・それを気楽になんて言われたくない!!!」
ギリギリと、蒔風の手がティアナの首を絞めていく。
しかし、蒔風はなおも止まらない。
周囲の人間も、あまりの光景に手を出せずに立ち尽くすのみだ。
「自分の世界が壊れて、俺はこの力を得た。俺が世界を飛び出してだと?飛び出すしかなかったんだよ!!!俺だってあそこにいたかったさ!!!でもな、俺は自分の世界を捨ててきたんだぞ!!!!守るためにだ!!人として、更には生物からも外れたオレが、唯一の繋がりだったその世界からすらも外れ、いつも一人で世界を回る!!!!そんなことがうらやましいって?自分の世界にいて、自分の世界を守れるお前がオレはよっぽどうらやましい!!!なんだよそれ・・・・なんなんだよそれ!!!オレが欲しかったのは、あんな代償じゃなかったんだよ・・・・・!!!」
蒔風が涙ながらに叫ぶ。
その手の力がゆっくりと強くなっていく。
「もしおまえがそれを見たいなら、いいだろう・・・・・・・・・・・・見せてやる」
《我は異端者、法則から外れる》
「お前が求めた力の代償を・・・・・見ろ」
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蒔風が一言つぶやく。
すると、ティアナの目の前の景色が変わった。
ひび割れた空、うねる大地に砕けた空間。
それだけではない
もう無いはずのかつての彼女の家に家族。
そして今の友、仲間、大切な人たち、大切な場所。
そのすべてが崩壊し、まさに世界の終わりであった。
その中で一人の男が自分に迫ってくる。
その姿は、黒
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