第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜代償〜
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そうして飛び立っていったヘリを見送って、周囲が異様に静かになる。
そこで、スバルが口火を切った。
「・・・・・・命令違反は絶対だめだし、今のティアの物言いも、そしてそれを止められなかった私も、悪かったと思います」
それはスバルやティアナの反省点だ。
今更ながらに言う事ではない。
しかし、スバルの本音はこの先にあった。
「だけど、自分なりに強くなろうとする事や、きつい状況でも何とかしようと頑張るのは、そんなにいけないことなんでしょうか!?」
スバルが叫ぶ。確かにティアナは悪かったかもしれない。
でも、その考えは間違っていないはずだ、と。
誰かを守りたいと強くなるのは、決して間違いではないと。
それに、蒔風が一言答えた。
「それは悪くない。むしろいい」
「え?」
スバルがきょとんとした顔をする。
絶対に否定されると思ったのに、こうもあっさり肯定されるなんて、考えても無かったのだ。
しかし、それはそれでスバルの疑問が飛ぶ。
「じゃあ舜さん、なんでいけないみたいに言うんですか!?」
「やり過ぎだからだ。てめぇの力の分量もわからず、無茶な行動で仲間を誤射。訓練漬けで身体を休めないオーバーワーク。強くなるなら、無茶もいい。だが、それはそこまですることなのか?」
蒔風の返答。
そんなに強さなんて求めてどうすんだよ。
そのように聞こえた蒔風の返答で、ティアナがついに癇癪を起こす。
「あんたなんかに・・・・・・・」
「あん?」
「あんたなんかに何がわかるのよ!!翼人なんて化け物並に強い力を持って、「世界最強」なんて言いふらして!!!!自分の世界を出て好きなように飛び回って!!!それでいてそんなヘラヘラしてて!!!あんたみたいな生れながらの天才に、私の気持ちなんかわからない!!!そんな力を持てたあんたなんかに、なにも言われたくないわよ!!!!!」
ティアナが叫ぶ。
強大な力を得られたお前に、力が欲しい私の気持ちはわからない、と。
そのティアナに蒔風が聞く。
「じゃあ、お前は・・・・俺みたいに力が欲しいと?俺が・・・・・この力を、やったやったとただはしゃいで手に入れたとでも思ってんのか?」
蒔風の声は震えている。
それは怒りか、哀しみか。
どちらともとれるような声を出し、ティアナに再度聞く。
それに、ティアナは切実に叫んだ。
「欲しい・・・あなたはどうやってそれだけの力を得たの・・・・・?私だって、それだけのモノがあれば!!失うことなんてない・・・・・・!!!
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