暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜代償〜
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


そうして飛び立っていったヘリを見送って、周囲が異様に静かになる。








そこで、スバルが口火を切った。


「・・・・・・命令違反は絶対だめだし、今のティアの物言いも、そしてそれを止められなかった私も、悪かったと思います」



それはスバルやティアナの反省点だ。
今更ながらに言う事ではない。


しかし、スバルの本音はこの先にあった。


「だけど、自分なりに強くなろうとする事や、きつい状況でも何とかしようと頑張るのは、そんなにいけないことなんでしょうか!?」



スバルが叫ぶ。確かにティアナは悪かったかもしれない。
でも、その考えは間違っていないはずだ、と。

誰かを守りたいと強くなるのは、決して間違いではないと。



それに、蒔風が一言答えた。





「それは悪くない。むしろいい」

「え?」


スバルがきょとんとした顔をする。
絶対に否定されると思ったのに、こうもあっさり肯定されるなんて、考えても無かったのだ。

しかし、それはそれでスバルの疑問が飛ぶ。



「じゃあ舜さん、なんでいけないみたいに言うんですか!?」

「やり過ぎだからだ。てめぇの力の分量もわからず、無茶な行動で仲間を誤射。訓練漬けで身体を休めないオーバーワーク。強くなるなら、無茶もいい。だが、それはそこまですることなのか?」

蒔風の返答。
そんなに強さなんて求めてどうすんだよ。

そのように聞こえた蒔風の返答で、ティアナがついに癇癪を起こす。




「あんたなんかに・・・・・・・」

「あん?」




「あんたなんかに何がわかるのよ!!翼人なんて化け物並に強い力を持って、「世界最強」なんて言いふらして!!!!自分の世界を出て好きなように飛び回って!!!それでいてそんなヘラヘラしてて!!!あんたみたいな生れながらの天才に、私の気持ちなんかわからない!!!そんな力を持てたあんたなんかに、なにも言われたくないわよ!!!!!」



ティアナが叫ぶ。
強大な力を得られたお前に、力が欲しい私の気持ちはわからない、と。



そのティアナに蒔風が聞く。

「じゃあ、お前は・・・・俺みたいに力が欲しいと?俺が・・・・・この力を、やったやったとただはしゃいで手に入れたとでも思ってんのか?」



蒔風の声は震えている。
それは怒りか、哀しみか。

どちらともとれるような声を出し、ティアナに再度聞く。
それに、ティアナは切実に叫んだ。





「欲しい・・・あなたはどうやってそれだけの力を得たの・・・・・?私だって、それだけのモノがあれば!!失うことなんてない・・・・・・!!!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ