第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜代償〜
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んな不安定な人物を、自分たちの身近に置いて大丈夫なのか、と。
それに再び、シャマルが断言した。
「大丈夫だし、私たちは舜君を信頼してるわ」
それは最初の断言と同じくらいに確信に満ちた声だった。
スバルとティアナがなぜ?という顔をする。
「だって・・・・いつ敵になるかわからないんですよ?」
「今回だって・・・・・・そうでしたし」
「だったら、今回以外に舜君が敵になった事って、あったかしら?」
「「あ・・・・・」」
それを考えると、それはそうだ。
今までスバルは楽しく接してきたし、ティアナは頭をはたいてツッコミもした。
自分たちでこれなのだから、同室のエリオなんかもそういった場面は多いのだろう。
しかし、彼は依然として自分たちの味方だ。
「彼は翼人よ。人の想いを司る者。だから、基本的には善悪に関係なく、人を認める人なの」
「善悪に関係なくって・・・・・」
「でも、そこで彼の人となりが合わさって、彼は彼の正義を貫いている。だから、大丈夫なの。彼の信念が、どれだけものか、知っているから」
シャマルが十年前の戦いを思い出す。
彼は闇の書の意思を・・・・リィンフォースの想いを認めていた。
そしてその上でそれを否定し、訂正してきたのだ。
彼は人の意思を踏みつぶすことなどしない。
その先に続く意志を消し去ることをよしとはしない。
だからこそ
彼は彼女を消したときすべてを背負い、そして彼女の残したリィンに涙したのだ。
「だから安心しなさい。彼は、私たちの最高の仲間よ」
シャマルが笑顔で締めくくる。
しかし、ティアナは納得してなかった。
否、蒔風が味方であることはもう疑ってない。
しかし、やはりそれだけのモノを抱え、へらへらとしている彼に、また嫉妬していた。イラついていた。
それだけ強いなら、強そうにしていてください。
いつもいつもヘラヘラふざけている。
それは強者の余裕ですか?
弱者にはそこまで見せるつもりはないと?
無論、蒔風にそんなつもりはない。
彼はただ、世界を楽しんでいるだけだ。
しかしティアナにはそう見えてしまった。
盲目的に強さに固執する少女は、まだそこに固執していた。
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機動六課にアラームが鳴る。
どうやらガジェットが出現したらしいのだ。
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