第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜失ったもの、取り戻すとき〜
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いたわけではないが、それでもダメージは深刻で、とてもではないが魔法を撃てるコンディションではない。
右肩一点にダメージを集中されそこを痛めたなのはの元に、全身を平均的に攻撃された蒔風が、ゆっくりと、なのはに近づいていった。
蒔風が近づいてきて、もうその手が届きそうにもなってくる。
それになのはが震え、左手にレイジングハートを持って
「あ・・・・・・あぁ・・・・・・うああ!!!!」
その蒔風を殴りつけた。
蒔風は受けることもせず、かわすこともせず、それを黙って受ける。
「え・・・・・?あ・・・・・・アぐっ!!!!」
蒔風がそのままなのはの襟首を両手で掴み、捻り上げる。
そして、言った。
「俺が言ってんのはお前の強さの事じゃねえ・・・・・・そんなことじゃねえ。オレが劣ってるって言ったのはよ、お前のそのスタンスだ!!!!」
蒔風がなのはに叫ぶ。
それはなおも続いた。
「お前はどんな状況であっても、まず相手と「話をする」とこに対して真摯だった!!!!そのために相手と戦うことも必要と解れば、そのために強くなった!!!思い出してみろ。お前は最初に会った相手に、なんて言ってきたんだ!!!!お前が一番「話しあう」事が大事だって言ってきたんじゃねえか!!!!それがなんだ、このざまは。ティアナはお前の意志を無視し、お前もティアナが抱えているモノを知りながら、それを無視した。お前もあいつも同罪だよ・・・・・強くなれれば許してくれるという甘えと、あの子ならわかってくれるという甘えだ!!!!その双方の甘えが今回の暴走を引き起こしたんだ。それがわかってんのか!?なんで話さないんだよ・・・なんで相談しないんだよ!!!話し合うのはお前の領分だったじゃねえか!!なんで忘れたんだよ!!どんな状況に持って行ってでも、とにかく話し合おうとした奴だったじゃねえかよ!!!」
その言葉に、なのはが気付く。
たしかに
私はティアナとあれからちゃんと話しをしていない。
どうしてだろう?いつから忘れちゃったんだろう?
あの子ならわかってくれると、信頼という名の甘えにおぼれたせいだ。
沢山の人を相手にしてきて、一人一人とのつながりを忘れてしまっていた少女が、ここで気づいた。
話しあう、という、かつての自分の姿に
蒔風がなのはを放し、肩を掴む。
そして真っ直ぐに目を見て、しっかりと言った。
「それじゃ伝わらねえよ・・・・・・確かに、言わないで伝わり合う関係は理想的だ。でもな、言わなきゃ伝わんないことだって、あるんだよ!!!!」
「あ・・・・あ・・・・・・」
「
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