暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜失ったもの、取り戻すとき〜
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いた。




「俺が言ってんのは強さだとかそこじゃねえ。そんなとこが劣ってるなんて、俺が気にすると思うか?違うんだよ、なのは。お前が劣ったのは・・・・・・」




そう言いながら蒔風が力を入れる。
するとバキン、となのはのバインドが破壊され、身体が自由になる。

その手首や首からは薄皮でも向けたのか、赤くなってうっすらと血が流れていた。



そして人差し指をなのはに向け、その先端に白い光が集結する。
その大きさはビーズ程度と言う超極小。

その光が高音を発してさらに圧縮され、蒔風の指先の前に光の球としてチャージされる。




なのははそれにも気付かないのか、慟哭しながら、それを叫び、蒔風もそれに応じて、一発撃った。






「ブレイカァァァァアアアアアアアアあああああああああああああ!!!!!!!!!」

「絶光尖・極」







その瞬間、なのはのスターライトブレイカーと、蒔風の極小砲、絶光尖・極が放たれる。

エリアを覆う桜色の砲撃と、一瞬を以ってレーザーのように真っ直ぐ突き抜けた白い光が、それを見ていたフェイトの目に焼きついていた。









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エリア全体を包むような砲撃が蒔風を飲み込み、そして消えた頃




そこには二人の人間が宙に立っていた。





一人は蒔風



その全身の服はボロボロになり、上体からは軽く血も流れている。
唇は切れ、髪も乱れ、肩も上下している。


ゲホゲホと咳をして、上半身がぐらりと揺れるがなんとか上体を起き上がらせる。
そして、まるで仁王立ちのように宙に浮いてなのはを見下ろす。




そしてもう一方はなのは

なのはのバリアジャケットは砲撃を撃つ前と大して変わりない。
だが、なのはは右肩を庇う様に抱え、その右腕はレイジングハートを握りながらもダラリと下がっている。





蒔風の「絶光尖」は貫通に特化したものだ。
腕の細さ程度に練り上げた光が、そのスピード、その細さで敵を貫く、まさに絶なる光の尖。

更にそれをビーズ程度にまで圧縮し、打ち出したのが今回の「極」だ。
その貫通力は、相手の砲撃すらも貫き通す。

だが貫通力にすべてを注いだ結果、相手の砲撃や攻撃を貫きはするが打ち消すことができず、こうして「痛み分け」のような結果となるのだ。



そしてそれがなのはの右肩に命中していた。
あらかじめこの空間に非殺傷が働いていたため実際に肩に穴が開
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