暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜失ったもの、取り戻すとき〜
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こ数年でやっと理解し、その人を目指してきた。





全部を救うことなどできない。

だったら、自分の遺志を継いでくれそうな、そんな子たちをたくさん育てて、みんなで一緒に守っていこう。



それは、彼女の夢だった。
皆を救いたかった。



そして、いつの日か、あの人と並んで立ち、一緒に助けて、いつかはあの人も助けて見せる。






それなのに





あなたを目指して強くなって、できる限りのことをしてここまで来たのに





なんで






それを







よりにもよって








「どうして・・・・・・あなたに否定されなきゃいけないのッ!?」





ドォン!!!!



なのはの砲撃が激昂と共に放たれ、それを蒔風が回避する。
だが、なのはは止まらない。そして更に言うならば、十年経ったなのはの力は、蒔風の想像を超えていた。




ドンッ!!・・・・ギュンギュンギュン!!!!


なのはのディバインバスターをかわした蒔風だが、その周囲をアクセルシュートが渦を巻きながら迫ってくる。
二つの魔法の同時砲撃。

蒔風が上空に向かって一気に上昇し、旋回を持ってそれをかわす。

だがそうしているうちにもなのはが次々とスフィアや砲撃を放ち、蒔風を追い詰めていく。


その攻撃をすべてかわしながらも、攻めに転じる事のできない蒔風が叫んで放った。




「・・・しゃぁ!!!!!!」

バォオウ!!!

蒔風が獅子天麟で全力をもって薙ぎ、その風圧にアクセルシュートのスフィアが真っ直ぐなのはに向かって押し返されていく。
それはまるで桜色の雨であり、砲撃に集中していたなのはに襲いかかった。




「ッ、きゃああああああああああああ!!!!!!!」

その雨に顔を腕で覆い、全身バリアで防御するなのは。
だが、それが蒔風に好機を与えてしまった。



ドゴウ!!!!


蒔風の獄炎砲がなのはに向かって真上から真っ直ぐに放たれた。
それを魔法陣で防ぐなのはだが、立て続けに二発目、三発目と来られ、ついに四発目でバリアが弾け消え、地面に向かって落下していった。


それを空中で体勢を整え蒔風の方向を見るなのは。
その瞬間、すでに蒔風はなのはの眼前に迫っていた。



「ダアアアアアアアアアアアアアアッシャアアアアアアアアアア!!!!!!!」



ドゴッ、ゴバン!!!!バァン!!!!



蒔風の拳がなのはに命中し、訓練場のプレートをついに突き破って、なのはを海中に沈めた。
その後を追って蒔風も海
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