第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜失ったもの、取り戻すとき〜
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を見る目でいった。
「わかってない・・・・・・わかってないよ、高町なのは。お前・・・・・・」
そこまで言って、蒔風がなのはを指さす。
そして、決定的な一言を述べた。
「お前、昔より劣ったな」
その言葉に、なのはの双眸が見開かれる。
自分がここまで強くなったのは、そう、守るためだ。
最初はただ手伝いだった。
困ってる人を、自分の持ってる力で助けられる。
そんな単純な理由だった。
そしてそれはいつかの事件で傷つく人を守りたいという決意にかわり、ますます魔法の力を上げていった。
程なくして後の親友と出会った。
その子とわかり合いたくて、その子を助けてあげたくて
そのためにまた、強くなった。
そしてまた事件があった。
次は自分が狙われた。大きな敗北だった。
もう負けたくない、という意地と、相手の話を聞く、という願い。
そのために、相手を戦い、勝つことも必要だと、また強くなった。
その強さはまた一人の親友を救い、なのはの胸で、まだまだ助けを求める人がいるはずだ、と言う思いが大きくなってきた。
助けがなく、泣いている人がいる。
その人も助けたい、そして自分にその力があるのなら、自分はそのために働きたい。
その想いから管理局にも入った。
そして、あの事件。
八年前の、事件。
あのとき誓ったんだ。
私の教え子たちにはあんな思いはさせたくない。
だから、絶対に落ちない、そんな訓練を。
自分は無茶ばかりしてああなったから、絶対に無茶はさせないんだ。
落とさせちゃいけないんだ。
そう思ってから、教導隊では必死になった。
絶対に基礎から固め、見極めるまでそれより上の魔法には行かせない。
訓練メニューも吟味する。
絶対に自分みたいな無茶を、他人にさせちゃいけない。
そう、これも、誰かのために、誰かを助けたいがためにだ。
そしてそれは、ひとりの男への憧れでもあった。
「世界最強」と豪語して、すべてを救って見せると叫び、救えなければすべてを背負う、その姿に、なのははひたすらに憧れた。
子どもの頃はそうでもなかった。
ただ凄い人、という認識止まりだった。
しかし、管理局に入って思い知った。
世界には救いがなさすぎる。
そんな中でも、彼は世界に救いはあると言っていた。
彼の話を聞くに、どうやらどんな状況になっても世界は彼に戦わせることを強要したらしい。
しかし、それでも彼は世界を信じていた。
そんな強さを、こ
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