第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜激昂〜
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まく出ない。
その時、スバルが感じたストレートな感想は「蒔風舜は、確かに味方だ。だが、時に「味方であることが間違っている」と思えるような、そんな気配がどこかにある」という物だった。
自分は本当に、この人を信じていいのか、と疑ってしまう。
最初は気のいいお兄さんだった。
その後、凄い人だってわかった。
しかし、それ以上の付き合いをすると―――――どうだろうか。それ以上知るのが、あまりにも恐ろしいと思えてしまう。
「おい・・・・・ボケッとしてんじゃねぇよ・・・・・・とっとと行けっつってんだろォが!!!!顔面剥いで標本にすんぞテメェ!!!とっとと退けェ!!!!!!」
「は、はいィ!!!!!」
その言葉にスバルの背筋を凍りつかせる。
恐怖、戦慄、怖気、なんでもいい。そんな感情が一気に噴き出した。
そして「死にたくない」と言う思いから、必死になってティアナを担いでフェイトの元に連れていった。
「最近順調に歪みも出ず、安定していられたってのにこれだ・・・久々にキレたよ」
そんなことをつぶやきながら、眼下のなのはをにらみつける蒔風。
「ティアナもティアナだが、お前もお前だなのは。あいつはあれでチャラだ。次はお前だ」
「私?私に?」
「そうだ。ティアナはお前の意志を聞きながらも、あんな無茶しやがった。あれだけ想われながらやかましいと、考慮もせずに一蹴しやがった。それはお前の想いを踏みにじる行為だ」
「じゃあ・・・・なんで・・・・」
「てめえも同罪だからだよ、なのは。お前、ティアナとちゃんと話したか?ん?話してねえだろ?だからだよ」
「どういう事?・・・・・・・・・私、今とっても怒ってるんだけど」
「わからねえのか?こいつはとんだバカ野郎だな。お前・・・・・大人数の教導だけやってて良かったな。小人数相手にやったらすぐにこれだ。被害者がティアナだけってのはバカの中に救いだなぁ、おい!!!!!」
「・・・・・・舜君・・・そこまで言って・・・無事に済むと思ってんの?」
「はぁ?今からてめえとやり合うっつってんだよ。わからねえのか?バカ!!!」
「バカバカと・・・・人の事を・・・・・・・」
一気に罵詈雑言の言葉を吐きかける蒔風に、なのはが完全にキレる。
それに対し、蒔風が落ち着き、そして冷たく、どこまでもつまらない物を見るような冷えた目で、なのはを見ていった。
「お前が怒ってるのを止めるためじゃない。お前の暴走を止めるためじゃない。ましてティアナを助けるとか、庇うとかそんなくだらないことでもない。互いの想いを、知りながらもその状況に甘んじ――そして結果無視した。てめぇと
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