第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜激昂〜
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肩を波のように揺らして「はぁ〜〜・・・・・」とイライラした感情のこもった声を出していた。
そして粉塵が晴れる。
そこにいたのは
レイジングハートを待機モードに戻し、素手でスバルの拳と、ティアナの刃を受け止めているなのはがいた。
「ねえ・・・・なんでこんな・・・・無茶するのかな?」
その姿に、スバルのティアナも目を見開いて恐れた。
なんという人だ、と。
自分たちの攻撃は非殺傷設定とはいえ、威力だけは通るはずだ。
それを素手で受け止めると言う事。
言うほど簡単なことではない。
全くの素手で掴むから、その衝撃は身体を走るだろうし、現にティアナの刃を掴んでいる右掌からは血が滴り落ちていた。
「頑張ってるのはわかるけど、模擬戦は、ケンカじゃないんだよ?」
スバルは後悔する。
これが無茶をやった代償なんだ、と。
なのはは受け止められたからいいだろう。
しかし、これが自分たちだったらどうなっていたのか。
自分たちでは、無茶をやった代償を受け止められないかもしれない。
目の前にある恐ろしいものは、そういうものなんだと、体で感じ、全身が硬直した。
「練習のときだけ言う事聞いて、本番にこんな無茶するなら、練習の意味、ないじゃない・・・・・・練習通りやろうよ。私の訓練、そんなに間違ってる?」
そしてティアナもそれは同様だった。
しかし、彼女はまだ終われない。
終わるわけにはいかない。
だって、まだ証明してないから。
だって、まだ得てもないから。
大切だった人が、魔法(モノ)が、もういなくなるのは、無駄だといわれるのは怖いから。
それを失いたくないから。
だから
クロスミラージュの刃が解除され、ティアナが後ろに大きく飛んでウイングロードの上に着地して叫んだ。
「私は!!!もう誰も傷つけたくないから!!!無くしたくないから!!!!だから!!!!」
そう、だから
そうならないために、自分は精一杯のことをやってきた。
皆との訓練、スバルとの訓練、更に、自分一人での自己訓練。
それが否定されたら、私はどうすればいいの?
私は・・・私は・・・・・・ただ、なくさないために、失わないために!!!!
「強く!!なりたいんですッッッ!!!!!!!!」
クロスミラージュの銃口前に、ティアナの魔力が充填されていく。
それに対し、なのはも魔力を溜めこんで、周囲にスフィアを展開する。
そしてティアナを指さし、狙いを定める。
その様子を見て
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