第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜すれ違い
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「兄ちゃんって・・・・・あんたの方が年上だろ」
「気〜にすんなって。感じだよ、感じ。で?何の用だい?」
ひょうきんな感じで話す二人。
内容は当然ティアナの事だ。
「ありゃ、見てたか」
「実際何時間やってたんだ?あいつ」
「訓練終わって解散、ってなってからすぐにだ。四時間以上、ぶっ続けだ。しかも毎日。ここら辺ずっとだ。最初にフォワードの訓練、それから早朝よりも早くにスバルと訓練、さらに午後訓練の後にまたスバルと少しやってから今度は自己鍛錬だ」
「体壊すぞ。これで明日また早朝訓練。逆効果じゃん?」
「ま、そんなこと今更ガミガミ言ってもしょうがねぇって。だからほっといたんだけどな。これで訓練にでも出てりゃ、無茶やってたってことはわかるだろうと思ったんだが」
「なるほど。だけどあいつみたいな手合いは、更に無茶してそれをこなしちゃいそうな奴だからなぁ」
ティアナにかなり心配する蒔風に、ヴァイスが「じゃあ行ってくりゃいいじゃねえか」と提案する。
それもそうだな、と蒔風がティアナを追って六課隊舎の中に入り、シャワー室の前で待つ。
数分後
ティアナがシャワー室から出てきて、蒔風に気付く。
「よ、ティアナ。ちょっとお前に話が、って待て待て待て!!!」
蒔風が話しかけようとするが、ティアナは軽く会釈だけしてスタスタと歩いて行ってしまう。
その後を慌てて追って、何とかその脚を止めさせることに成功する蒔風。
だがティアナの顔は明らかにイラついており、うんざりしたような顔をしていた。
「なんですか?私明日も早いんです。なのはさんとの模擬戦もあるので、もう寝たいのですが」
「まま、待てって。すこーしおにーさんの話聞いてくれればそれでいいから」
ティアナがあからさまにムッ、とした顔をする。
しかしそこで無理に振りきるのも馬鹿らしいと考え、五分だけですよ?と言って聞くことにした。
「ティアナ、お前最近無茶しすぎ。そんな体力で、今から寝たようなコンディションで、明日しっかり動けるのか?」
蒔風の心配そうな声。
しかし、今のティアナにはそれすらも鬱陶しく聞こえていた。
「私なら大丈夫です。明日の事だって考えてます。ちゃんと勝てます。絶対に。だからもう行かせてください。舜さんだって、明日早いんじゃないですか?」
「俺?俺は大丈夫。寝ながら歩くと言う妙技を最近会得してきたからな。眠気に弱いオレでも・・・・・・」
そんななんでもない話。
いつもなら「さいですか」と流すこともあるだろう。
だがしかし、ティアナには蒔風の言葉はこう聞こえていた。
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