第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜アグスタにて、ガンナーの憂鬱〜
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り、蒔風の目をかく乱させようとする。
しかし、この男は見るだけならクロックアップにだってついていく男だ。
身体は反応できなくても、その動きははっきりと見えていた。
「逃げる気か。なるほど、指示を出して居る者がいるようだな。そいつを持ち帰るのが最重要か?お前の主は・・・・・・誰だっ!?」
ガシッ!!と蒔風が腕を伸ばす。
ついにガリューがその場から離脱しようとしたその瞬間、その隙に首に巻かれたマフラーを蒔風が掴んでその動きを止める。
そしてその間に腹に向かって拳を固め、一撃を放とうと振りかぶる。
「打・・・・滅・・・・ぼ・・・あら?」
だがガラン、とケースを落とし、ガリューの身体が黒い光になっていずこかへと飛んで行ってしまった。
蒔風は追おうとも考えたが、とりあえず守るべきケースは守ったことだし、今はポジションを離れるわけにはいかないと、とりあえず回線を開く。
『俺だ。地下駐車場にて敵の使役獣と思われる者と交戦した。警備員が一人、昏倒されている。狙われたケースは無事だ』
『そうかーーー、って、いきなり念話切って何しとんのやぁ!!!』
『うっせ!!こっちだってすこし集中せにゃならん状態だったんだ!!ってか、なんかあったのか?』
蒔風がはやてに外の状況を聞いた。
なんでもどっかの召魔導喚師によって、ガジェットが最終防衛ラインであるフォワードたちの目の前に転送され、そこで一戦交えているのだそうだ。
しかもとたんにガジェットの動きがよくなり、AMFもあって簡単には倒せない。
『しゃーねえ。やっぱ張ってて良かったってことだ』
『え?』
『前線に伝えてくれ。今から結界を張って一気にガジェットを押し出す。そこで殲滅してくれ』
『結界?いつの間に用意したんや?』
『青龍たちを所定ポイントに向かわせて剣に戻ってもらっただけだ。後は簡単に発動できる。カウント十秒前』
『了解、全員に伝えたで。七、六・・・・・・・』
蒔風とはやてがカウントし、それがゼロになり巨大な結界が出現した。
その起点はホテルの周囲四点にある。
中心のホテルからドーム状に大きくなっていき、蒔風が任意で敵とみなした無機物をドームの壁で押しやっていく。
そしてその外壁に溜まったガジェットを、シグナムやヴィータが破壊していった。
『これで終わりか?』
『そうやね。私はまだ中の警備におる。なのはちゃんとフェイトちゃんは外の現場検証に行ったから、舜君もそっちの方手伝ったげて』
『了解でっす』
そう言って駐車場に転がっている警備員を医務室から来た職員に預け、出口からそのまま外に出て、検証に付き合うことにした。
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