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んだ、これ!?」
「先輩には、相応しい格好になってもらいます。……裸に」
祐次は目を見開いた。
二人の美女に挟まれ身動きを封じられる彼の眼前に立っていた文音が、ぴょんと横へ跳んだ。
「ほら見て」と指された光景に、祐次は呆けた声を漏らした。
一組の男女が歩いていた。
女の手にはリードが握られており、その先には首輪を着けられた全裸の男。
呆然とする祐次の耳に、文音の明るい声音が届く。
「さ、スタッフさん達、お願いします。脱がせちゃってください」
彼女の言葉に応じて、左右の美女が動きを出す。
服に手を掛けられた祐次はハッとして「やめてください」と声を上げるが、全くの無駄だった。
美人スタッフは彼の股間を撫でたり、豊満な胸を押し付けたりと淫蕩なやり方で迫った。
祐次の頭に、相手は女だと言う認識が強く刻まれる。乱暴に押し退けることは出来なかった。
彼はあっという間に全裸に剥かれてしまった。
脱がされたレンタルウェアはスタッフの手によって、ロッカーへ放り込まれた。
錠を掛けられ、鍵は文音へと手渡された。
「ふっ、文音、か、鍵を……!」
股間を隠しながら彼女に駆け寄る祐次の身体を、背後から女性スタッフが羽交い絞めにする。
「うぐ……ぐ、ううう……」
羞恥で赤く染まる祐次の顔をじっと見つめながら、文音は手を伸ばした。
「あうっ、うう、ふ、文音、どうしたんだよ、なんなんだよ、これ!!」
文音のしなやかな指は睾丸を握っていた。
狼狽する祐次に対して文音は落ち着いた様子で声を掛けた。
「ここでは、女の子に逆らっちゃ駄目なんですよ」
祐次は何かを言い掛けるが、文音はそれを黙らせるように睾丸を握る手に力を入れた。
鈍い痛みに呻く彼に、文音が口元を歪める。
「……どうせなら、愉しく汗を掻きましょうよ。痛いのは嫌ですよね?」
痛みと羞恥で顔を真っ赤にする祐次の瞳には、後輩の見たこともない表情が映っていた。
嗜虐的な笑顔。愉悦と侮蔑。
見下すような眼差しに、端の吊り上った薄い唇。
祐次の背筋にゾクゾクとしたものが這った。
その正体が虐げられる悦びだとは気付かずとも、ペニスは膨らみ、上を向いて、発情の様相を呈するのだった。
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