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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第59話 冤罪事件・解決
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どかんっ! と周囲にバレかねない程の大きな音が響いたかと思えば、壁は原型を保つ事が出来ず、そのまま、がらがらがら、と音を立てて崩れ、大きな穴が開いた。
「つくね 大丈夫か?」
「つくねーーーっ!! 無事でよかったよぉー!」
カイトに続き、くるむも中へと入ってつくねを抱きしめた。
くるむのハグには、顔が赤くなりそうだったつくねだけど、今はそれどころではない。
「ふ、2人ともありがと……、で、でも! 今、モカさんが危ないんだ!!」
つくねは、経緯を説明したのだが、事の発端、首謀者に関しては、くるむもカイトも判っていたから。
「りょーかい」
「元々、あのひとには信用無かったしね」
と言う事で、早速行動を開始したのだった。
見張りとかを立ててなかったけれど、つくねの脱獄がバレなかったのは奇跡だろう。
〜陽海学園 屋上〜
つくねが危惧した通りの展開に屋上ではなっていた。
欲情を、抑えきれないギンがモカに迫っていたのだ。
「きゃああああっ 放してぇ!!! 何するんですか先輩!!!」
モカの悲鳴が周囲に響く。
生憎、夜である為誰にも届く事は無かった。
「何って、優しく抱きしめとるだけやんか?」
ギンは淡々と答えた。
でも、そんな言い訳が通用する訳はない。
「ちが……っ! 今 ヘンなとこ触ったでしょっ!」
そう、モカの身体を……、流石にあからさまには触ってないものの、腰当たりを、そのまま手を這わせて……としていたのだ。モカも最後まで触らす様な事はせずに、振り払っていた。
「はは、 今夜は満月やろ? オレ満月の夜は力があり余って、すぐ自制心なくしてしまうんや!」
ギンは最後まで淡々としていた。だが、そんな言い訳にもならない事をモカに言っても許す訳はないから、抵抗を続けた。
「だからじっとしときって。暴れられるとムラムラしておかしなってまうやん?」
そういって、ギンは続けて唇を近づけた。モカの唇を奪う為に……、モカの艶やかなピンク色の唇に、ギンの卑しい唇が迫ってきた。
「やっ!! いやぁ やめて!!」
モカは、今度は力いっぱい両手で突き飛ばした。
今のモカは、ロザリオに封じられている……とはいえ、元はバンパイア。力の大妖だ。その片鱗をギンは受ける事になる。
ただ、突き飛ばしただけの音とは思えない衝撃音とともに、吹き飛ばされてしまう。
「わああああ!!」
ギンは突き飛ばされた衝撃で屋上の壁に衝突した。
「……つくねは、つくねは! 覗いたのわざとじゃないって言ってたもん……っ、つくねは、そんな事、しないもんっ」
モ
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