ガンダムW
1578話
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「俺が、強くなればいい……」
小さく呟くと、やがてそのまま立ち上がり、青龍刀を拾い上げると道場から去っていく。
それに対して声を掛けようかとも思ったが、今の五飛は誰にも声を掛けられたくないだろう。
「よかったのか? あそこまで徹底的に勝って」
こっちに近づいてきた綾子が、少しだけ心配そうに去っていく五飛の後ろ姿を見送る。
体育会系の綾子としては、それなりに五飛を気に入っているのだろう。
「それを向こうが望んでいたからな。実際、今回の件は五飛にとって避けて通れない試練だったんだろ」
「……試練でアクセルと戦うのか? それは幾ら何でも……ちょっと……」
「別に本気を出してる訳じゃないだろ?」
「それでもヘラクレスやギルガメッシュを相手に一方的に勝つようなアクセルに、普通の人間が立ち向かうというのは……どう考えても無謀以外のなにものでもないと思うけどね」
そう言えばそんな事もあったな。
特に金ぴか……ギルガメッシュは色々な意味で美味い相手だった。
幾つもの宝具を入手出来たし、金ぴかの腕は量産型Wを強化するという意味では非常に助かった。
……まぁ、量産型Wの強化はともかく、金ぴかの細胞を培養して使っている以上、何か悪影響が出てこないかどうかを長い目で見る必要がある。
何だかんだと、量産型Wの能力は非常に高い。……量産型という言葉がついているが、その能力はとてもではないが量産型と言える代物ではない。
パイロットとしては一流と超一流の壁を越えつつある……いや、既に半ば以上超えているし、生身での身体能力もネギま世界の住人とやり合えるだけの力を持ち、魔法すらも使える。
それこそ、シャドウミラーの量産機のシャドウが、普通であればカスタム機といえるだけの性能を持つのと似たような形だ。
まぁ、それでもいざとなれば鎮圧されるんだろうが。
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