ガンダムW
1578話
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「俺は……弱いのか?」
「どうだろうな。俺が言うのもなんだが、俺達は色々な意味で規格外の存在だ。お前は普通の奴を相手にするのなら、間違いなく優勢だと思うぞ」
「……だが、俺はお前に負けた。美綴や遠坂の2人にもだ。弱い相手に勝つのは出来ても、強い相手に勝つ事は出来ない。そんな俺が、ナタクに乗る資格は……」
ああ、ここで出たか。
原作でも五飛はナタクに……シェンロンガンダムに自分が乗っていいのかどうかを迷っていた。
それを立ち直らせたのが、サリィだ。
……うん? もしかして、そういう意味だと俺がサリィの代わりに五飛を立ち直らせる必要があるのか?
うわ、面倒な。
けど、折角の戦力……それも、この世界ではかなり大きな戦力をこのまま使えなくするという訳にはいかない。
「お前が弱いのは事実だ。だが、だからこそ戦いの中に身を置いて、強くなればいいんじゃないか? 実際、俺に勝とうとして自分を鍛えている者というのはいるしな」
ムラタにイザーク。
この2人は、何だかんだと俺に勝つ事を目的にしている。
まぁ、イザークはオウカとくっついて、それなりに幸せな日々を過ごしているようだが。
そういう意味では、俺に対して純粋に勝つ事だけを考えているのはムラタだけって事になるのか。
「アクセルにか? ……それは、誰だ?」
「残念ながら、今は会わせる事が出来ないな」
というより、ホワイトスターとの行き来が出来るようにならなければ、どうしようもない。
だが、俺の……シャドウミラーという存在の本当の意味を知らない五飛にとって、それを察しろという方が無理なのだろう。
不満そうな視線が俺へと向けられる。
「何故だ。お前に勝つ為には、その人物に話を聞くのが手っ取り早いだろう。であれば、その人物と会わせて欲しい」
「色々と訳ありでな。残念ながら、現在は連絡が取れない」
少なくても、これは嘘ではない。
現在ホワイトスターと連絡が取れないのは事実なのだから。
実際、連絡が取れるのであれば、俺も是非連絡を取りたいというのが正直なところだ。
「……そうか」
小さく溜息を吐く五飛。
どうやら俺の様子から、連絡が取れないという言葉を信じたのだろう。
「とにかく、今のお前が自分が弱くてガンダムに乗る資格がないと思っているのなら、戦いの中で強い敵に負けないだけの強さを身につけていけばいい。そうすれば、いずれお前のガンダムに相応しい乗り手になるだろうな」
うん、確か原作でも最終的にはそんな感じで自分がガンダムに乗る理由としていた筈だ。
今の自分は弱いけど、力を貸してくれ的な感じで。
……結果としては、俺の行動は原作のように五飛を立ち直らせる事が出来る……といいなぁ、と思う。
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