第3章:再会、繋がる絆
第82話「修理と“帰るべき場所”」
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ならないようにね?」
許可ができたことで、優輝達もクロノ達を手伝う事になる。
尤も、今やる事は戦いに備える事と、偽物が遺したキーワードから最後のジュエルシードを割り出すだけだが...。
「それはそうと、休息を十分に取ったというけど、さっきの修理でそれなりに体力使ったわよね...?」
「そうだよ優ちゃん!それにリンカーコアも回復しきってないでしょ!?」
「だ、大丈夫だって二人とも...。」
詰め寄る椿と葵に、優輝はたじろぐ。
「...はぁ、戦闘系じゃないから、別にいいんだけどね...。ちゃんと万全は保っておきなさいよ。」
「分かってるって。」
本気で心配していると分かっているので、優輝も素直に頷く。
「とにかく、昼食がまだだから食堂に行くよ。二人とも。」
「もうあたしお腹ペコペコだよー。」
優輝の呼びかけに、二人はついて行く。
「ごちそうさま...と。」
「何気のここの和食、腕を上げてきてるわね...。」
昼食を食べ終わり、三人は一息つく。
ちなみに、クロノとリンディも違う席で同じく昼食を取っていた。
「ジュエルシードはOK、体力も万全だし、リンカーコアは...まぁ、仕方ないか。」
「クロノから聞いておいたけど、やる事と言っても態勢を立て直すのが主みたいだよ?ジュエルシードの場所の割り出しは片手間でもできるらしいし。」
「そうか...。」
“それではどうしようか”と優輝は少し悩む。
実際、忙しい人はそこまで多くないのだ。正しくは、忙し“かった”と言うべきか。
「....始まりの場所にして、帰るべき場所....ね...。」
「偽物が言っていた事?」
「ええ。どうせやる事も少ないし、これについて考えましょう。」
椿の提案に、二人も賛成する。
「...と言っても、その言葉で思い当たる場所なんて...。」
「...あたし、一つだけすぐに思い浮かんだんだけど。」
「僕を基にしてたからか、僕も一つ思い当たったよ。」
そして、すぐに三人とも一つ思い当たり、口にする。
「始まりの場所...それは、生まれ、育った場所の事。」
「帰るべき場所は、“居場所”であり、安らぎを得られる場所の事。」
「それが当て嵌ると言えば....司さんの家に他ならないよな。」
それらしく言ってみるが、ちょっと考えればすぐにわかる事だった。
「なまじ僕の偽物が言っていたから、皆深読みしすぎたんだろうなぁ...。」
「司の記憶がないのも原因じゃないかしら?」
「ああ、なるほど。」
優輝達は既に思い出したから影響がないが、他の皆には司の事を思い出せないように認
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