第3章:再会、繋がる絆
第82話「修理と“帰るべき場所”」
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〈それでは、シミュレーション内で試してみてはいかがでしょうか?〉
「シミュレーション?」
〈はい。念話のような要領で、脳内で戦闘のシミュレーションを行います。魔力も消費しませんので、動きに不安があるならば是非。〉
...確かに、それならちょうどいいかもしれない。
「なら、部屋に戻らないと...。」
〈はい。〉
少し早歩き気味に、私は自室へと足を向ける。
...次の戦いで足を引っ張る訳にはいかないから...ね。
=out side=
「........。」
〈....完了です。正常に戻りました。〉
シュラインの声が響き、優輝が手を翳していたジュエルシードから淡い光が消える。
〈さすがですね。残り三つです。〉
「...さすがに、慣れてきたからな。」
今、アースラにあるジュエルシードは、シュラインを除いて九つ。
その内、既に六つは優輝の手によって正常な状態へと戻されていた。
「凄いな....。」
「....シュラインを直した時は手探りだったけど、今は“元”があるからね。精密な魔力操作ができれば、ほとんど作業だよ。」
「その精密な魔力操作が鬼門なんだが...。」
相変わらず普通ではできない事をやってのける優輝に、クロノは呆れる。
「残り三つ...慣れてきたし、もう少しスピードを上げるか。」
「まだ上がるのか...。」
優輝は次のジュエルシードに手を翳し、ペースを上げていった。
「....よし。」
〈完了です。これで今あるジュエルシードは全て正常になりました。〉
優輝の周りを漂うように九つのジュエルシードが浮かぶ。
封印魔法が解けてあるジュエルシードだが、暴走する気配はなかった。
「...結局、ロストロギアなのが嘘なほどあっさり終わったな...。」
「簡単のように言うけど...クロノ、優輝君がやっていた事...。」
「分かっています...。」
クロノは、監視の際にデバイスで優輝が行っていた事を解析していた。
そして、その解析データを見て、クロノは戦慄する。
「...エラーの嵐...。システム外の“ナニカ”で直してある...。」
「まるで、地球のアニメにあるファンタジーのようね...。」
本来、ミッドチルダやベルカ式の魔法は、科学的な側面があり、術式がまるでシステムのプログラムのようになっている節がある。
アースラなど、どこかSFチックなのもそれが原因だ。
しかし、優輝が行っている事は、それに当て嵌らなかった。
それどころか、地球の“
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