卍(まんじ)
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「ああ、妙ちゃん、妙ちゃん……」
されるがままになっていた九兵衛だが、なぜか突然、妙は愛撫行為をやめてしまう。
「え……あ……」
中途半端にされたことが、かえって体のほてりを高め、もどかしさを増長させた。
「妙ちゃん……やめないでほしかったのに……」
妙はそれには直接答えず、藪から棒に言った。
「私の顔、またいで」
「そんな、妙ちゃんの顔をまたぐなんて……」九兵衛は即座に反応したが、やがて言葉の意味を知り、「ちょ、ちょっと! 恥ずかしいよ!! いや、汚いよ!!」
「汚くなんかない。九ちゃんが気持ちよくなってくれれば、それでいいのよ」
にっこりした妙の表情。
「で、でも……」
「私からの、どうしてものお願い」
妙のねだるような声。
「分かった……」
九兵衛は妙の頭をまたぎ、彼女の首のあたりに腰を落とす。
妙の目の前に、九兵衛の一番の恥部がありありと見えていた。
「九ちゃん……ここ……」妙は九兵衛の敏感な部分を右人差し指でつつきながら、「ピンク色で可愛い。それに、こんなに硬くなってるなんて。おまけにすっごくヌルヌルだよ。気持ちよかったの?」
矢継ぎ早に言われて九兵衛は耳元まで真っ赤になり、両手で顔を隠してしまった。
「や、やめてよ! 妙ちゃん!! 恥ずかしくて死んでしまいそうだ……!!」
「恥ずかしくない。私のものよ」
ちゅっ。ぺろっ。
妙は九兵衛の一番恥ずかしい部分を、やわらかい舌でなめまわす。
「あ……っ……やっ……ん……そこっ……汚っ……」
九兵衛は頭をのけぞらせながら、顔を隠していた両手で必死に妙の頭をつかみ、嬌声をあげる。腰までかかる黒髪が振り乱れる。
「汚くなんかない。私のものよ。それに、気持ちいいんでしょ」
「あ……っ……いわ……ないでっ……」
妙は左腕を九兵衛の腰に回すことで、彼女の体をしっかりと固定し、あいた右手で彼女の均整の取れた脚を、膝、太腿、臀部を往復するような感じで愛撫していく。
やわらかく、肌もすべすべで、手触りの心地も良い。
「あ……んんっ……やあっ……そこ……舌が……中に……」
秘所からくる柔らかで粘り気のある刺激と、敏感な脚からくるそわそわした感触に、九兵衛は快感を覚え、涙を振りまきながら、妙の茶色い頭を両手でぎゅっと握りしめる。
しばらくして、いったん愛撫を中断すると、妙は、
「私も、気持ちよくしてくれる?」
と言ってきた。
九兵衛は自分が何をすべきか理解すると、後ろを向いて体を伏せて布団の中に潜り込み、妙の股にある、一番敏感な秘所を覗き込んだ。
薄桃色の球状の突起から、自分と同じく、粘性の強い透明な液体が流れ出ている。
女性が感じると、流れ出るという愛液……。
大丈夫、汚くなんかない。
そう思って九兵衛は、妙と
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