第2章:異分子の排除
第40話「女子会」
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が...束が桜を連れてずっと治療を続けていたらしい。」
世間では事故死ならば、実際はどうだったのか聞くラウラに、千冬はそう答えた。
「じゃ、じゃあ篠咲有栖っていうのは...。」
「...私よりもそっちに聞いた方がいいだろう。」
鈴が続けて質問しようとするが、千冬はそれをマドカとユーリに丸投げする。
「...そういえば、二人はその会社に所属してたわね...。」
「えっと...その...。」
「....黙秘権を行使する!」
「却下よ。」
他の皆も気になっているようで、アウェーになったマドカとユーリはタジタジになる。
「くっ...でも、シャルだって知ってるよ!」
「ちょっ...ボクに振らないで!?」
シャルロットにまで飛び火し、少し騒がしくなり...。
「落ち着け、馬鹿者。」
そこで千冬が止める。
「まぁ、誰なのかは検討がついている。第一に、ポッとでの会社があそこまで目立つようになるなんて、どう考えてもあいつが関わっているとしか思えん。」
「....もしかして...。」
「ああ。...束だ。」
箒が気づいたように呟き、それを千冬が肯定する。
「やっぱりそうだったのですか...。初めて師匠がドイツに来た時、通信をしていたのでもしやと思っていましたが...。」
「...ちなみに聞くが、その時あいつは何をしていた?」
ラウラもなんとなく予想がついており、その事を口にする。
そこで、千冬が気になった事を聞いた。
「...違法研究所を潰した後、帰還しようとしていました。ちなみに、その研究所は人体実験を主とした非人道的なものです。」
「....あいつは...確かに放置はできないが勝手に何をやっている...。」
「それと、その時は秋十とユーリもいました。」
続けられた言葉に、千冬は固まる。そして、ユーリを睨むように見る。
「ひぅっ!?」
「はぁ....まったく。次捕まえたらしっかりと聞き出さなければな。」
ユーリのような性格の人物が、進んでそのような事をするとは思えず、後で桜にきっちり聞き出そうと決める千冬であった。
「そうだ。束の件で思い出したが...篠ノ之。」
「...はい。わかってます...。」
浮かない顔になる箒。
「...?箒さんに何かあるんですの?」
「明日は篠ノ之の誕生日だ。...となれば、あいつが祝いに来る。」
「あー....。」
束をよく知っているマドカ達から、納得と同情の声が上がる。
「まぁ、確実に何かとんでもない事を仕出かすな。桜も混ざって。」
「もっと慎ましやかにしてほしい...。」
「....諦めろ。」
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