第2章:異分子の排除
第40話「女子会」
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壁だなぁ...。」
あの天災が恋敵になるのだ。普通に考えれば相当厄介な相手だろう。
「...束さんもそうですけど、織斑先生にもこればかりは負けるつもりはありません。」
「え....それって....。」
ユーリの言葉に、全員の視線が千冬に集中する。
「...いつから気づいていた?」
「束さんから言われました。それと、確信を持てたのは洗脳が解けてしばらくしてからです。」
「...そうか。」
“とりあえず束は今度会ったら殴ろう”と思いつつ、あっさり気づかれる程わかりやすい節でもあったのだろうかと千冬は思い返した。
「しかし、あの姉さんが特定の男性を...。」
「あいつと私たちが幼馴染、というのもあるのだろう。それに、あいつも天災だからな。何かしらのシンパシーを感じたのだろう。」
「容姿も似ているしね、あの二人...。」
“あの”篠ノ之束に好きな相手がいるという事で、それを知らない箒や鈴たちは少し騒めく。
「あいつの事で話すのはいいが次だ次。篠ノ之と鳳は分かっているとして、オルコット、ローラン、ボーデヴィッヒ。お前らはどうなんだ?まずはオルコットからだ。」
「わ、私ですか...?わ、私はまだ好きと決まった訳では...。」
「...気にはなっているんだな?」
「はぅっ!?....はい...。」
好きではない...が、気にはなっていると見破られるセシリア。
「...その、私も...桜さんが...。」
「あー、そういえば度々桜さんにBT兵器の操作を教えてもらってたっけ?」
「なるほどな...。」
“ふむ”と言って少し何かを考える千冬。
「...まぁ、いい。次はローランだ。」
「えっと..ボクの場合は気になるというか...恩人という感覚が強いです。...その、ボクだけじゃなく、お父さんも助けてくれたから...。」
「あぁ、あのデュノア社が潰れた件か。やはりあいつもか...。」
世間上では、ただ黒い部分が漏洩しただけになっている事が、やはり束だけでなく桜も関わっていた事に呆れる千冬。
「え?でも確かデュノア社長って...。」
「世間上では捕まっている。...が、大方戸籍やらなんやら弄って束辺りが手元にでも置いているんだろう。」
「(...ばれてるし。)」
一応隠しているはずが、あっさりと千冬にはばれている事にマドカは戦慄する。
「最後はボーデヴィッヒだな。どうなんだ?」
「恋...というのを私はまだ理解しきれていません。ですが、気になるとなれば...秋十です。互いに競い合う仲でもあるので。」
「そうか...。まぁ、恋というのは自ずと理解できるものさ。」
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