第2章:異分子の排除
第40話「女子会」
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差し入れだ。遠慮なく飲むがいい。」
「あっ、そうだね...えっと、どれにしようか...。」
「私、これがいいです。」
展開について行けない箒たちを置いて、ユーリとマドカは先に飲み物を選ぶ。
「ど、どうしてそこまで平然としてるのよ...。」
「んー...慣れ?」
「こいつらは同じ会社に所属しているから、あいつの多少の事ではもう驚かん。」
あっけらかんと言うマドカと千冬に、箒たちは驚きながらも遅れて飲み物を手に取る。
「...それで、私たちに聞きたい事って何さ。冬姉。」
「なに、ここは女らしく、恋バナとでも行こうではないか?」
その言葉に、数名かがビクッと反応する。
ユーリに至っては既に顔を赤くして俯いている。
「ほう...わかりやすいのが4人か...。まぁ、他にも分かっている者はいるがな。」
「あははー。」
千冬の言葉にマドカが笑う。ちなみに残りの二人はシャルロットとラウラだ。
「そういえば、マドカと織斑先生は仲が良さそうだし、容姿も似てるけど...。」
「当然だ。私たちは姉妹なのだからな。」
「箒と鈴は幼馴染だから知ってるよね?」
シャルロットの問いに、千冬があっさりと答え、知らなかった者達は驚く。
ちなみに、マドカの言う通り箒と鈴は知っていたため、驚いていない。
「え、なら、どうして苗字が...。」
「...まぁ、ちょっと事情があってね...。」
「あまり口外できる事ではない。すまんが聞かないでくれ。」
誘拐され、テロ組織で一時期は過ごし、後に助けられたなど、さすがに言えなかった。
いずれは話すつもりではあるようだが、今は誤魔化すようだ。
「...それで、誰が誰を好きか気になる所だが...。まぁ、二択だな?」
「あ、私は当然秋兄だよ。」
「凄い軽く言った!?」
本当に好きなのかと疑ってしまうくらい軽く言ったマドカに、シャルロットは思わず突っ込まざるを得なかった。
「あぁ、マドカがそうなのは分かっている。...よく一緒にいるからな。」
「...マドカさん、兄妹の壁なんて無視ですもんね...。」
分かりやすいと、ユーリも苦笑いしながら言う。
「ほう...そういうお前も、相当大きな壁に直面するはずだが?」
「...承知しています。」
“自分はどうなんだ?”とばかりに聞かれたユーリは、力強く千冬を見返す。
「ユーリが好きな相手って...。」
「....桜さんですよ。」
鈴の問いに、恥ずかしそうにしながらも今度は答えるユーリ。
「そして、あの束が好いているのもあいつだ。」
「ね、姉さんがですか!?」
「確かに、大きな
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