第2章:異分子の排除
第40話「女子会」
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に、マドカは聞き返す。
マドカも薄々そうじゃないかとは思っていたようだ。
「そういうことだ。」
「「「きゃぁっ!?」」」
いきなり扉が開けられ、鈴、セシリア、シャルロットの三人は勢い余って倒れ込む。
マドカは寸前で聞き耳を立てるのをやめており、箒とラウラはそこまで身を乗り出していなかったため、何とか体勢を崩すのに押しとどまった。
「俺だけじゃなく、秋十君と千冬も気づいていたぞ。」
「全く...なにをやっているんだ馬鹿者共が。」
とりあえずという事で、桜はユーリ達を招き入れる。
「一応経緯は聞くが...全員、どうしてここに来た。」
「えっと...私は散歩で偶然...。皆さんが集まっていたので...。」
千冬が全員に聞き、ユーリが最初に説明する。
「あ、あたしとセシリアが、偶々二人がここに来るのを見て...。」
「...後は芋蔓式だったかな...?」
続けて、鈴とマドカが説明し、どういう経緯で来たのかが判明する。
...詰まる所、偶然見かけてついてきたのだ。
「...まぁ、幸い今は自由とまではいかないが好きにしていい時間だ。特に咎めはせん。」
「俺だって千冬を名前で呼んでいるしな。」
“怒られない”と分かったマドカ達は、少し肩の力を抜く。
「....それに、どうやら態とだったようだからな...。」
「え...?」
「あっはっは。」
千冬は睨むように桜を見、全員が桜に視線を向ける。
当の桜はなぜか笑って誤魔化す。...どうやら、言う通りのようだ。
「それで、貴様はなぜ全員を連れてきた?」
「ん?まぁ、最初は幼馴染として雑談する...もしくは秋十君と姉弟らしくしてもらおうと思ってたがな...。ちょっとしたプチ女子会をさせるつもりで来た。」
「お前は....。」
なぜその発想に至ったのか、千冬には理解できなかったが、呆れて溜め息を吐く。
「はぁ...まぁいい。私もこいつらに聞きたい事があったからな。」
「聞きたい事?」
それだけ言うと、千冬と桜は目で会話をする。
「飲み物ならここにあるし、好きに取れよ。じゃ、行こうか秋十君。」
「えっ?あの、どこへ?...というか、ごく自然にどこからともなくクーラーボックス取り出しましたね。また拡張領域ですか。」
飲み物の入ったクーラーボックスを置き、桜は秋十を連れて部屋を出る。
「一夏、お前もしばらく旅館をうろちょろしていろ。最低一時間は戻ってくるな。」
「え!?ちょ、なんで....。」
「二度も言わせるなよ?」
千冬のその言葉に、一夏も慌てて部屋を出ていく。
「さて...と、どうした?せっかくの
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