第2章:異分子の排除
第40話「女子会」
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シャルも足を崩しながら秋十君とそんな会話をする。
「まぁ、無理してたらせっかくの料理も美味しくなくなる。楽に行けよ。」
「は、はい...。」
ようやく痺れが治まってきたのか、セシリアは箸を進めた。
...そういや、織斑の奴が少し離れた所から恨みがましく睨んでいたが知らん。
最近、影が薄くなっているからな。余計にスルーしてしまう。
=out side=
「(俺が千冬姉と...あいつらはあいつらで二人部屋か。...一応、原作通りだな。)」
食事が終わり、割り当てられた部屋の中で一夏はそう考える。
これまで“原作”とかけ離れていたため、少し喜んでいた。
「よっす。千冬、いるかー?」
「お邪魔します。」
...のだが、そこへ桜と秋十が乱入してきた事で、一気に気分は落ちた。
「なっ!?なんでお前らが...!」
「今はプライベートだ。...こいつの事だから、何もおかしくはない。」
「そゆこと。」
あっけらかんとする桜に、一夏は苛立ちを隠せない。
なにせ、一夏にとっては桜のせいで色々と台無しになったも同然だからだ。
「それで、なんの用だ。桜。」
「そこまで重要な事じゃないさ。ただ雑談しにきただけ。普段は教師と生徒の関係だからな。あまり気軽に会話する機会がない。」
「よく言う。その気になれば立場関係なく話しかけてくるだろう。」
“ばれたか”と笑う桜に釣られ、千冬も薄く笑う。
その雰囲気は、まさに“幼馴染”といった様子だった。
「(....話し声...?)」
旅館を散歩中、ユーリは微かに聞こえてきた声に足を止める。
ただの話し声なら気にはしない。足を止めたのは、それが良く知っている人物の声だったからだ。
「(この辺りは教員用の部屋...そういえば、桜さん達はこの辺りでしたね。)」
部屋の位置を思い出しながら、ユーリは角を曲がる。
すると...。
「....なに、やってるんですか...?」
「しっ...!」
千冬のいる部屋の前に何人かが聞き耳を立てていた。
つい呆れてユーリは声を掛けるが、静かにするように注意される。
「(この中に桜さん達がいるんですよね...?)」
聞き耳を立てているのは、箒、鈴、セシリア、シャルロット、ラウラ、マドカの6人だ。
寄ってたかって耳を当てているのはシュールであり、ユーリはそれから目を逸らすように部屋の中に桜たちがいるだろうと再確認した。
「...桜さんの事ですし、どうせばれていますよ。」
「.....やっぱり?」
冷静にそう呟いたユーリ
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