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衛宮士郎の新たなる道
第22話 切り裂かれる絆
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僅かな希望が現れたと、一瞬だけ気が緩む。
 しかし士郎達は選択を誤った。
 今行うべきはモロの意思を尊重させることに非ず――――。

 「――――って!?」
 「逃げろ、モロッ!!」
 「え?」

 モロは直後に左肩から腰にかけて熱い感覚を感じると同時に、足に力を入れられなくなり、崩れ落ちるように倒れる。
 
 「モロッ!!?」

 士郎達が見たのはナイフだった。
 そのナイフの切っ先はモロの血で赤く染まっている。
 そしてナイフを持っているのは虚ろな目をしたヒカル。
 そう、モロはヒカルに背後から切り裂かれたのだった。
 
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