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衛宮士郎の新たなる道
第22話 切り裂かれる絆
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よ・・・・・・あいつ等は死んで当然の屑じゃないッ!!」
 「――――君に、君にどれだけの正当性があろうと、この町を脅かす者達と行動を共にしている以上、見過ごすわけにはいかない」

 ヒカルは士郎に怒りを向けて、士郎はヒカルに哀れみに似た感情を向けている。
 昔の士郎であればヒカルも助けるべき対象だったが、自分の手の届く者達だけでも助けると言う方針に修正した今となっては――――。
 排除する対象と言いきれないのがもどかしくもあり、自分が情けなくなるところでもある。
 当事者達以外状況がよく呑み込めない空気の中で、守られ続けていたフィーネとリザはただ士郎とヒカルの2人を見守り続けるだけしか出来なく、同じく百代は周囲の雑魚を蹴散らしながらも耳を傾けている。

 「赦せないっ!」
 「――――炎」

 ヒカルは感情を昂ぶらせて、自分を覆う様に火を無意識的に発生させる。
 さらに期せずして、その影響により現界維持の力を補えたアステリオスは、よろめきながらも立ち上がる。
 そんな一触即発の中でまたしても招かれざるゲストが現れた。

 「天谷さん!」
 「っ!?師岡君・・・・・・」
 「師岡?」
 「モロ!!?」

 師岡の登場で士郎達――――特に百代は困惑し、ヒカルを覆っていた憤怒のオーラと炎が解かれる。
 モロは周囲を少し見た後、ヒカルに駆け寄っていく。

 「何で追いかけて来たの?」
 「心配だったからに決まってるじゃない。それに忘れるなんてできる訳無い!」
 「それでも私にとっては迷惑なの」
 「なら、突き放すなら中途半端じゃ無く、徹底してよ!此処で僕を殴り倒すとか!」
 「そ、そんな事・・・・・・」

 モロがヒカルに話しかけているのを見ている士郎達は、攻撃の手をオートマタの軍勢だけに差し向けながらモロの行動力に希望を見ていた。

 「凄いな師岡は。この特異な状況に困惑する事なく落ち着いているのは百代のせいなんだろうが、もしかすれば説得できるかもしれない」
 「あ、ああ・・・」
 (もしかして最近モロの想い悩んでいた原因は、あの娘についてだったのか――――って!なに、さらっと私をディスってるんだ!」

 オートマタを蹴散らしながら士郎の言葉に噛みつく百代をよそに、モロの言葉に押されているヒカルが現実を指さす。

 「――――そ、そもそも、私はあの人達と戦っているの!それにあの人たちの中に師岡君が言ってた川神百代さんがいるじゃない!それとも仲間より私の味方になってくれるって言うの!?」
 「別に敵味方に分かれる事が全部の解決策じゃないでしょ?――――モモ先輩、衛宮先輩!彼女は僕がなんとかしますから、任してくれませんか!?」
 「モロ・・・」
 「師岡・・・」

 モロの言葉と態度に
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