ガンダムW
1577話
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たロームフェラ財団上層部の屋敷を攻撃するにしても、全く関係のない一般人に誤射したりすれば、世論が連合軍を叩く。
一発だけなら誤射かもしれないと言って、誤魔化せる訳がないのだから。
つまり、相当に技量の立つMSパイロットなりなんなりが必要になる訳だ。
そして、俺達シャドウミラーはこのW世界の中では最精鋭と言ってもいい。
「けど、下手をすれば色々と面倒な事になりかねないぞ? 実際には誤射してなくても、ロームフェラ財団なら偽証をする者を用意するのは難しい話ではないし」
何だかんだと、ロームフェラ財団はこのW世界の富の大部分を握っている存在だ。
つまり、それに寄ってくる者が多いという事でもある。
勿論連合軍だってそんなロームフェラ財団に負けてはいないのだが。
「その辺りは心配しなくてもいい。お前達シャドウミラーなら、余計な被害を出すような真似はしないだろう」
ノベンタの隣に座っていたセプテムの言葉に、ベンティも頷く。
基本的に穏健派のノベンタやベンティだが、今はその意志は纏まっているという事か。
「……そう、だな」
ロームフェラ財団のトップの屋敷。
それを破壊するのであれば、こちらとしてもそれなりに旨味はある。
何しろ、屋敷を破壊する以上、その屋敷に収められている金目の物は当然全て破壊される事になるのだ。
つまり、俺が前もって屋敷に忍び込んで現金……は、このW世界でしか使えないからそれ程重要度は高くないな。
となると、宝石の類や芸術品の類か?
……今更、本当に今更だけど、もしこのW世界で有名な画家の絵を入手して、他の世界でそれを売ろうとした時、同じ絵がもう1枚出て来たらどうなるんだろうな?
当然どっちかが贋作だろうと疑われるのだろうけど、その場合でも俺の持っていった絵も、その世界に元からあった絵も、両方が本物な訳で……
うん、そんな真似をした場合、多分絵の具とかがどれくらい前の絵の具なのかとか、そういうので調べられそうだな。
その辺には詳しくないので、完全に予想だが。
あるいは、W世界だけにしか存在してない画家の絵を他の世界に持って行ったら、その世界で評価されて、天才画家! という風に持ち上げられるも、他の作品はないので幻の絵画という扱いになったり?
それはそれで面白そうだけど。
「それでどうかな? この依頼、引き受けて貰えるか?」
OZと戦うのではなく、その背後にいる者を攻撃する。
それは簡単なようでいて、中々に難しい。
それこそ、さっき考えたように迂闊に攻撃対象をミスすれば連合軍がバッシングされる事にもなりかねない。
だからこそ、シャドウミラーに頼んでいるというのもあるのだろう。
俺達シャドウミラーは、幾らノベンタ直轄の傭兵部隊
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