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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十五話 ホテルアグスタ 5
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は一切口を挟むな。それがお前への罰だ」

完全に見抜かれ、諭されるアスカ。何の反論も出来なかった。

「………厳しい罰ですね」

そう返すのがやっとだった。

「だから罰なんだよ」

ヴィータは苦笑する。そして、エリオとキャロを呼んだ。

「エリオ、キャロ!このバカをシャマルの所まで連れて行け!」

「「はい!」」

二人はすぐにアスカに駆け寄った。

戦闘が終わってから、すぐにでも駆けつけたいと思っていたが、ヴィータと話し始めてしまった為、近づけなかったのだ。

「ところで、ティアナはどこ行った?」

ヴィータがエリオに聞く。

「はい、裏手の警備に行きました」

「スバルさんも一緒です」

「そうか…分かった。アスカを頼む」

ヴィータはエリオとキャロをアスカに付かせ、シャマルの元へと向かわせた。

「あー、めんどくせぇ…」

ヴィータはグラーフアイゼンを肩に担ぎ、吐き捨てるように呟いた。





スバルとティアナは、ホテルの裏手にいた。

スバルが表側が静かになったのに気づき、ティアナに声をかける。

「ティア……向こう、終わったみたいだよ」

遠慮するように、スバルが言う。

「アタシはここを警備している…アンタはあっち行きなさいよ」

落ち込んだ声でティアナが答える。背中を向けたままだ。

「あ、あのね、ティア」

「いいから行って」

声を掛けるスバルを突き放すように言うティアナ。

「ティア、全然悪くないよ!私がもっとちゃんと…」

ティアナに近づこうとしたスバルだが、ティアナはそれを拒絶した。

「行けっつってんでしょ!」

ティアナの怒声に、スバルは怯えるように足を止めた。

「ご、ごめんね…また、後でね…ティア…」

声を震わせ、それでもティアナを気遣うスバル。

だが、今はそばにいても何も出来ないと悟り、ティアナに背を向けて走り去った。

一人残るティアナ。

「うっ……」

その場に崩れ落ちる。

「アタシは…アタシは…!」

後悔がティアナを襲う。

双眸から涙を溢れさせるティアナ。

(違う!スバルが悪いんじゃない!アタシが…悪いのに!なのにスバルに八つ当たりして…)

「う…うぅ…!」

嗚咽が漏れる。

(アスカにも怪我をさせて、スバルに八つ当たりして…何やってんのよ…)

ヴィータに呼び出されるまで、ティアナは両手を地面について泣き続けた。





アスカside

エリオとキャロに連れられて、オレはホテル屋上にいるシャマル先生の所まで行った。

オレが来ると、シャマル先生は心配した顔で駆け寄ってきて、すぐに治療をしてく
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