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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic23-A新暦75年ミッド・プライソン戦役〜Outbreak of War〜
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カー・ホドリゲス大将、レジアス・ゲイズ中将、リチャード・フォーカス少将。観ているか?』

その脳の収められたカプセル3基の前には、プライソンによる宣戦布告の映像がモニターに映し出されていた。最高評議会の名前が出た瞬間、カプセル内に気泡が勢いよく現れた。それは感情が露わになった証拠だ。

『おのれ、プライソンめ・・・!』

『よもや我々、最高評議会の名を出すとは!』

『しかし何故だ! サブナック、ガアプ、アーリー、コスンツァーナの名が出されていない!』

3つの脳の正体は、最高評議会の議長デュランゴ、評議員リョーガ、書記トレイルだった。150年前に次元世界を平定し、75年前に管理局を設立したことで前線を退いた。それからは管理局の表と裏を支配してきた。とは言え、平時は運営方針には口を出すことはなかった。もっぱら裏の支配者としての存在していた。

『クライアント・・・。奴に仕事を依頼した名前だ。サブナック達は、プライソンとは個人的なつながりが無い・・・!』

『我々も道連れにするつもりか・・・!』

『隠蔽しようにも管理世界全域にリアルタイムで発信されている。最早、内務調査部が我々に迫るのは避けられまい』

『こういう日の為に、ルシリオンを調査部のトップに挿げ替えようとしていたが・・・。おのれ、先手を打たれた』

元は利用するために生み出したプライソンの反逆に、最高評議会は焦っていた。しかしそれだけでは済まなかった。

『――俺の研究所に忍び込んだ馬鹿が居た。まぁ痛い目に遭わせてお帰りいただいたが』

『『『なに!?』』』

モニターに映るジェイル・スカリエッティの遺体と、彼の娘たちであるシスターズ。

『馬鹿な! 何故、ジェイルが殺されている!?』

『拘置所に勾留していたはずだ! いつの間に脱獄した!?』

『拘置警備課は何をしていた!』

プライソンの後継として考えていたジェイルの死。最高評議会は悉くその計画をかき回されていた。ジェイルを操れる自信はあったのだ。シスターズを人質に取ってしまえば、いくらでもと。だが混乱ばかりしている暇もないのは確か。すぐに、宙ぶらりなってしまうプライソンとジェイルの技術をどうするか、それを決める話し合いになる。まずは自分たちの今後の境遇について話し合うのが普通だろうが、もはや裏から管理局を操れば問題ないと、自然にそう答えが出て来てしまっていた。

『ミミルはどうか?』

『ミミル・テオフラストゥス・アグリッパ、か・・・』

『確かに、プライソンとジェイル、スカリエッティシリーズを我々の依頼で生み出したのはあの女だ。その頭脳はスカリエッティシリーズと同等か、もしくはそれ以上。2人の技術を受け継ぐのに相応しいとも言える。しかし・・・』

『あの女
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