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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic23-A新暦75年ミッド・プライソン戦役〜Outbreak of War〜
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めてくれたんだね、判り易いよ。

「宇宙空間・・・。大気圏内での撃沈は出来ひんのやね」

『艦隊がそれまでに到着できない。さらに言えばゆりかごと護衛艦の位置と向かう先が、プライソンのアジトを捜索していた部隊から報告が上がった。東部のF92の森林地区。予測進路は首都クラナガン。大気圏内で撃沈できるならしたいが、たとえ艦隊が到着するのが早いとしても、首都にゆりかごが到着してからになる。首都上空で撃沈するわけにはいかないだろ』

「あれだけ巨大な艦体だ。その残骸を街中に落とすわけにはいかないな」

『そういうわけだ。・・・って、ルシル。君、なんか縮んで・・・』

「その話は後でしてやるから! 今は、本事件の話を進めてくれ・・・」

ルシルも本当に大変だよね。ひょっとして、本来の身長のルシルを見掛けた知人に、いっつも説明とかしてりするのかな。それはなんかすごい労力要りそうだし、何よりルシルのストレスが大変そうだよ・・・。クロノは『そ、そうか。それじゃあまた後で・・・。コホン。で、だ――』たじろいで、咳払いしてから話を本題に元に戻した。

『六課、おそらく・・・なのはとフェイト、ルシル辺りがゆりかごに突入することになると思うんだが。頼みがある。ゆりかごの駆動炉を押さえてほしい』

「駆動炉を・・・?」

『ゆりかごが衛星軌道上のポイントに到達するまでの予想時間は約4時間後。艦隊が到着するまで最速で4時間半。30分も差があることになる。この差はかなり大きい。だから――』

「時間稼ぎのための駆動炉封印か、もしくは破壊」

私となのはとルシルが顔を見合わせた。そして「駆動炉は俺が押さえる」ルシルが名乗りを上げた。

「魔力吸収のイドゥンがあれば、駆動炉くらいすぐに終わるだろ」

フォルセティとの戦闘があるかもしれないけど、ルシルには魔力攻撃殺しの魔法イドゥンがある。昔、チーム海鳴で模擬戦した時、なのはを完封した魔法だ。でも属性――変換資質で変換された魔力、私の電撃やアリサの炎熱などの魔力は吸収できない。だけど艦の動力炉(ゆりかごもおそらく魔力で動いてるはず)なら効果覿面だと思う。

『そうか。ならルシルに任せよう。・・・では機動六課。出撃してくれ。武運を祈る』

私たちは席を立って「了解!」クロノに敬礼をした。

・―・―・―・―・

本局のどこに在るとも知れない広大な空間。明かりらしい明かりは無いが、空間自体が明かりとも言えるため視界は開け、その空間に何があるかは確認できる。正四角形の足場らしき物が縦横無尽に点在しており、中央付近には培養液が満たされたカプセルが3基と並んでいる。そのカプセルの中に浮かんでいるのは、人間の脳と脊髄だ。

『――俺のスポンサーでありクライアントの最高評議会、そしてヴァー
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