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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic23-A新暦75年ミッド・プライソン戦役〜Outbreak of War〜
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「触るな!」私は思わずそう叫んだ。私の声が届いたわけじゃないだろうけど、プライソンはヴィヴィオの顔から手を離して、『最後に』そう前置きした。
『愚かにもゲーム開始のオープニングテーマが流れる前、会社ロゴが出ているようなタイミングで、俺の研究所に忍び込んだ馬鹿が居た。まぁ痛い目に遭わせてお帰りいただいたが』
また映像が切り替わって、「っ!?」私たちは絶句した。映し出されたのは、服を血で真っ赤に染めるドクター、ジェイル・スカリエッティ。そしてバインドらしき物で拘束されているウーノさん、ドゥーエさん、トーレさん、クアットロさん、チンク、セインだった。場所は地上本部のメインエントランス前。
「ドクター・・・? え? 血?」
「まさか・・・死・・・?」
「うそ、そんな・・・!」
「馬鹿な・・・! ドクター達は、拘留されていたんだそ・・・!」
ウーノさん達は意識があるみたいで、見てる方が本当に辛くなるほど大泣きしていて、ドクターに向かって何か叫んでいた。でもドクターの顔にはもう血色は無くて・・・肌は白かった。これまでに何度か見てきた、死者の顔だった。
『俺とのゲームは命懸けだということを念頭に置いて掛かって来い。そして俺を、俺たちを打倒して名を上げるもよし。欺瞞と偽善に満ちた管理局の正義とやらを謳って職務を全うするもよし。俺たちは待っているぞ? 虫のようにあがき続けるお前たちを眺めながらな! デルタ!』
プライソンは声を弾ませてそう言った後、“ディアボロス”の映像に切り替わる。砲塔2門が動き出して同一方向に砲門を向けた。そしてソックブームを生み出しながら、あの巨大巡航ミサイルを発射した。
「ブリッジ!」
『はい! 少し時間をください!・・・・ミサイルの進路は、首都クラナガン! おそらく・・・!』
「地上本部、か・・・。とことん管理局に喧嘩を売るつもりやな」
再びプライソンの映像に切り替わり、『さぁ。ゲームの始まりだ!』それで戦闘開始を告げる宣言は終わった。ブツンと通信が切れて、通路内が静寂に包まれた。誰も声を出さす動きも見せない。あまりにもショックだった。ドクターの死が・・・。でもそんな中でルシルが「はやて。ミーティングだ。君たちも・・・!」そう言って歩き出した。
「ルシル君・・・」
「ゆりかごも他の兵器も止める。ヴィヴィオもフォルセティも救い出す。プライソンには相応の痛みを味わってもらう。そのためには、俺たちが動かないといけない。怒りも悲しみも、今は胸の内に留めろ。今考えるのは、救いたい人を、護りたいものを、救い護るのみ。違うか?」
ルシルの視線が私たちみんなに向けられた。解るよ、ルシルの瞳には怒りが燃えているのを。だから「うん」私は頷いて、ルシルの元へと歩み寄る。なのはも
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